こんにちは!“題名舞台裏ウォッチャー”キャンディーです。
今日の放送はいかがだったでしょうか?番組としては久しぶりに東京を離れて富士山のふもとにある河口湖ステラシアターでの収録でした。
実はここでの収録は1年ほど前に決めていました。というのも、毎夏このステラシアターを中心に開催される「富士山河口湖音楽祭」は佐渡さんが監修しており、今年でちょうど10年目を迎えるため、そのアニバーサリーとして番組を収録したい、という佐渡さんたっての希望だったからです。番組としても、夏には夏らしく郊外の野外ステージでの演奏を放送するのもいいかな、と思っていたのですが、東日本大震災で考え方が変わりました。
まずは河口湖音楽祭のスタッフが、「こんな時に音楽祭をどういう風に開催したらいいものか?」という問題にぶち当たりました。震災直後、そもそも観光業で成り立っている河口湖周辺ではめっきりお客さんが減り、特に海外からの観光客はほとんど見かけなくなったそうです。また当時はあらゆることに自粛せざるを得ない風潮で、都内のコンサートもほとんどが中止・延期していたため、大々的に音楽祭を開催していいものか、と悩んでいました。
でも、町の人の真心で一つ一つ築き上げてきた音楽祭。このまますべてを自粛してしまうと町全体がだめになってしまうのではないか、こんな時だからこそ、音楽の力を信じようではないか、ということで「日本のシンボル・富士山のふもとから元気を出して行こう。音楽を通じて、響け、みんなの心に」を合言葉に、日本中にパワーを送る音楽祭を目指しました。
番組もその姿勢に強く共感し、タイトルを「富士山から響け!」とし、何をすれば皆さんに元気になっていただける音楽会になるのか考えました。そこで今週は日本人のDNAに訴える民謡を特集しました。子供の頃は盆踊りなどで接する機会が多かったのですが、大人になるにつれ、あまり聴く機会を持てなくなっていましたが、今は“よさこいソーラン踊り”という、新しい形でも若い世代に民謡の心が引き継がれているのですね!和太鼓の響きは自然と心がワクワクしてきて、何かが自分の中で湧き出してくる感触を覚えます。こういう時、つくづく日本人だな~、と思います。今回、番組としては初めて吹奏楽で民謡を演奏して頂きましたが、意外とマッチするのですね!より一層力強さを感じました。
次週はその吹奏楽で元気をお送りしますので、どうぞお楽しみに!
