2012年03月18日 09:30

 こんにちは!“題名舞台裏ウォッチャー”キャンディーです。今週の放送は、東日本大震災から1年、先日パリで行われたノートルダム寺院での演奏やパリ・ユネスコ本部でのチャリティーコンサートでの演奏を中心に、音楽による祈りと感謝とエールをお届けしました。

 

 このパリ・ノートルダム寺院での演奏は3月9日夜に行われたのですが、佐渡さんは3月8日の番組収録を終えた後、その足で羽田空港に向かい、深夜便に乗って駆けつけました。スーパーキッズ・オーケストラのみなさんに至っては、パリの空港に到着したのが、演奏予定のわずか2時間前。どちらも何か一つトラブルが起こると実現できない綱渡り的な状況下での演奏でしたが、時差も若さではねのけリハーサルなしで見事な演奏をしていました。 実はこの演奏に先立ち、夕方から東日本大震災の犠牲者への追悼ミサが行われていました。番組でもご紹介した大司教のあとに登場した司教が、日本語であいさつされていたのに気づかれましたか?このミサは日本在住経験のあるあの司教がフランス在住の日本人有志の呼びかけに応じて開いたものだったのです。そのミサでのオルガンやコーラスの調べは尊くも温かで、まさに神からの思し召しを受けているような気分になりました。

 

 そして迎えた3月11日。パリでも震災の起こった同時間(つまりパリの朝6:46)エッフェル塔のふもとでは追悼式が行われていました。この日行われたユネスコ本部でのコンサート会場は、通常は国際会議が行われる部屋で、客席はなんとすべてテーブル付きでした。そして両サイドにはガラス張りで各国の通訳ブースがあり、今回はそのブースが指揮者やソリストの控室となっていました。この日のために特別結成されたオーケストラは、パリの名門オーケストラで活動されている演奏者ばかりで、パリに20年住んでいた佐渡さんと顔見知りの方も大勢いらっしゃいました。佐渡さんが海外で初めて就いたボルドーでの当時のコンサートマスターだったり、長く就任されていたラムルー管弦楽団のメンバーだったり、よく客演するパリ管弦楽団のメンバーだったりで、久しぶりの再会に皆さん胸躍らせていらっしゃいました。その中でもインタビューに答えて下さったボルドー・アキテーヌ管弦楽団のチューバ奏者・水中豊太郎さんは、佐渡さんがボルドーで指揮をされていた1990年代にボルドーの団員になられた方で、昔からの顔なじみです。水中さんは昨年のユネスコでのコンサートにも参加されていましたが、今回もこのために、前の晩にボルドーから駆けつけていらっしゃいました。でも今回のコンサート、チューバが必要な曲は「ボレロ」だけで、しかも16分近くある作品の本当に最後あたりからようやく出番が来るような状況です。それでも大きなチューバを担いで駆けつけていらっしゃった姿は、それだけでもこのチャリティーコンサートにかける思いが伝わります。

 

 演奏家のみなさん、身近にいる日本の友人を思い浮かべて今回の被災地へのチャリティーコンサートに臨まれていました。そんな方々が奏でた「ボレロ」、素晴らしかったですね。まさにこの曲のように、支援の和が広がっていけばいいですね。

 最後に、今回のユネスコでのチャリティーコンサートの中心は、パリ在住の若手日本人芸術家・ジャポネードの皆さんです!最初は小さな輪だったところ、これまで大きなイベントになったのも、ひとえに彼らの日本への思いからです。映像協力についても厚く御礼申し上げます。