2011年05月29日 09:30

 こんにちは!「題名」裏側ウォッチャーのキャンディーです。

 今週は、佐渡さんのベルリン・フィル指揮デビューに日本中が沸きましたね。その晴れ舞台を見るために、多くのファンが日本から駆けつけていましたが、その中のひとりが脳科学者の茂木健一郎さんでした。実は、「題名」収録で茂木さんにご出演頂いていた頃、今回のデビューが決まり、佐渡さんは楽屋で茂木さんに報告されていました。その後すぐに茂木さんは飛行機やホテル、チケットの手配をされたそうです。普段はそんなことしないのに、「友情のためなら」ということで動かれたそうです。身近な友人が大きな夢を叶えるのって、自分も勇気や希望をもらえますよね。そんな佐渡さんとも茂木さんの友情をかいま見ました。「佐渡×ベルリンフィル」はいよいよ来週の放送です!また詳しく報告しますね。

 さて今日の放送「箏曲の名曲はキリシタン音楽?」ですが、今回ご出演頂きました音楽学者の皆川達夫さんは、音楽を勉強する人なら必ず一度は皆川さんの本を読むほど、クラシック音楽界では重鎮でいらっしゃいます。若々しく見えますが、御年なんと84歳!そんな皆川さんの毎日の楽しみはお酒だそう。今回ご出演頂きました50年の歴史を持つ中世音楽合唱団は皆川さんが作られた合唱団ですが、いつもその練習の後にはビールを大ジョッキで軽く2、3杯はたしなまれます。すごっ!

 また、皆川さんのもう一つの顔は「ワイン博士」で、ワインに関する著書も出版されていたほどです。というのも皆川さんの専門でいらっしゃるキリスト教音楽はワインと切っても切れない関係で、キリスト教の発展とワインの発展は同じ道を辿っているのだから詳しくなるのも必然とも言えるかもしれませんが、まさに趣味と実益を兼ねたご趣味でいらっしゃいます!

 実は皆川さんのご先祖さまは水戸藩で、かつて「キリスト教弾圧」に深く関わっていたそうです。しかし皆川さんは敬虔なキリスト教徒でもあり、ご先祖の行為を贖罪する気持ちで、今回の研究に当たったそうです。そもそもは九州にお住まいの箏曲家からの指摘で始まったこの研究でしたが、皆川さん曰く、「今回のテーマに出合い、解決するために、今まで中世音楽を研究したのかもしれない」とおっしゃっていたことが印象的でした。

 佐渡さんの夢実現もそうですが、世の中には「時空を超えた使命」があり、それを受けて動かされる人が存在するのでは?と思ってしまったキャンディーでした!

視聴者からのコメント
2011年06月04日 22:13
相馬裕志

本日、どうにかBSで拝見しました。皆川さんがご健在でいらっしゃるのは、嬉しい限りです!!
明日の放送も楽しみです!CD買います!!!

2011年06月01日 01:18
キャンディー

みなさんご感想ありがとうございます。再放送のお問い合わせですが、BS朝日で6日遅れの(土)18:30〜、7日遅れ(日)23:00〜ございますので、そちらをご覧ください。よろしくお願します。

2011年05月31日 21:38
M。

昔から好きな「六段」の調べと聖歌の演奏が見事に融合しているのを聴きジーンとしてしまいました。
激しい弾圧の中信仰を表現し伝えた心をしのびました。
サントリーホールでのオルガンレクチャーで大正少年使節についてなどお話をきいた皆川先生がさらなる研究を進められていることに尊敬の念を覚えました。ますますお元気でご活躍ください。またのご出演を楽しみにしています。

2011年05月31日 15:42
太陽のヨー子

初めてこのサイトを見つけて、初めて投稿させて頂きます。題名、、が始まって以来のこの番組のファンですが、29日の放送を見逃してしまいました
残念でなりません。再放送は出来ないのでしょうか?

2011年05月30日 13:03
るみ

今週の番組は録画したまま、まだ見ていないのですが、日曜日の夕方会った友人が詳しく話してくれたので、見るのが楽しみです!

そして、ずいぶんと書き込むのが遅くなりましたが・・・
ベルリンフィルの定期演奏会、3日間とも聴かせていただきました。
うまく言葉では表現できないほど素晴らしい演奏会でした。
フロム・ミー・フローズ・ホワット・ユー・コール・タイムは、パーカッションの方々の登場、衣装やリボンの色は、今回も佐渡さんの演出なのかなと思い、どんどんイメージが広がりました。
交響曲第5番では、ファーストバイオリンの歌っている感じがとても好きでした。

3日間も素晴らしい演奏を聴くと、身体の細胞一つひとつがスピーカーになったように、私が話す声や笑い声は響いているので、これからたくさん歌いたいと思っています。

ベルリンでの3日間は、とても幸せな時間でした!!

2011年05月29日 19:48
お山の杉の子

数週間ぶりに「題名~」が見られる時間に在宅できたのですがTVをつけるのが遅くなってしまいました。そしてびっくり!皆川先生がお出になってらっしゃるではないですか。
つい先日、研修会で先生の”西洋音楽の伝来”についての講演を拝聴したばかりで、この”六段と聖歌”の一致についてももちろんお話があり、衝撃的で大変興味をもっていたところでした。
はじめから見ていなかったのがとても残念です。
再放送はあるのでしょうか…。

2011年05月29日 11:29
40年来のファン

六段の調べと、グレゴリオのクレド1番。状況証拠としては、十分というところで
しょうか。旋律に含まれる音の共通は、聞き取れませんでした。
弾圧からの回避、黛さんも取り上げた、ショスタコヴィッチに共通するところも
あるのでしょうか。「六」。かねがね思っていたのですが、バッハのブルンデンブルグ
協奏曲、イギリス組曲、フランス組曲、パルティータ、無伴奏チェロ、ヴァイオリン組曲
それと、メンデルスゾン無言歌8集すべて、6番、6曲。偶然なのでしょうか。

2011年05月29日 11:03
ミーコ

筝曲(六段)と聖歌にこんな秘密が隠されているなんて。。なぜか涙が出て感動してしまいました。最近クリスチャン弾圧や島原にとても心が引かれ、知りたい衝動に駆られているところに、たまたまテレビを見たんです。私も皆川家の人間で(偶然)とても親しみを感じました。今日この番組を見る事が出来て本当によかったです。ありがとうございます。

2011年05月29日 09:48
サドラー2号

先週は、佐渡さんのベルリン・フィルデビューコンサートをDCHで見ながら始まりました。もうあれから1週間なんですね。「題名」では早くも来週から放送してくださるとのこと、とっても楽しみにしています。
さて、久しぶりにお元気そうな皆川先生のお顔を拝見できてうれしかったです!。先生はかつて合唱コンクールの審査員でいらして、私達の合唱団を高く買ってくださってたお一人だったと記憶しています。もちろん皆川先生と言えば、「おはようございます、皆川達夫です」と静かに語りかけられるFM放送ですよね。学生の頃はずいぶんあれでルネサンスやバロックの音楽を勉強させていただきました。合唱をする者にはルネサンス音楽は避けて通れないものですから、器楽を勉強されるかたより古い時代を知っていないといけないんですよね。また、皆川先生のそうした御活躍が日本の合唱音楽を発展させてきたと言っても過言ではないですね。
今回の、六段の調べがグレゴリオのクレド1番からきているというお話にはびっくりしましたが、偶然とは思えない音の合い方に、すごい発見だと思いました。確かに、それまでの東アジア独特の旋律とは少し違う匂いを感じてはいましたが、そういうことだったんですね。とても面白かったです。皆川先生がこれからもお元気で、ますます御活躍されますことをお祈りしています。