2008年11月23日 09:30

パリから神戸に戻り、つかの間の休日。すぐに兵庫PAC(兵庫芸術文化センター管弦楽団の愛称。パックと呼びます)の定期演奏会にむけて、月曜日から練習開始しました。芸術監督というものは、練習と同時に何度も会議があり、新メンバーのオーディションがあり、インタビューがありと、なかなか日本に帰るとゆっくりはしていられません。

この週末は定期演奏会で兵庫は大盛り上がりです!何しろ同じプログラムで、2000席の大ホールで3日間も演奏会をするのですよ!凄い人気のオーケストラでしょう?関西以外にお住まいの方には遠いと思いますが、ぜひ一度、聴きにいらして下さい!

 

さて今回のテーマは「Listen」。言葉って面白いと思いませんか?「聞く」と「聴く」があるように、英語にも「Hear」と「Listen」があるでしょう?最近はショッピングセンターでも、喫茶店でも、家でテレビをつけても、どこに行っても音が聞こえてくる。この場合は、やはり「聞く」ですよね。僕はこういう環境は危険だと思っています。そして同時に、人はそんなに鈍感ではないと思っています。もっともっと耳を澄ますことに、きっとまた世の中が目覚めると信じています。これは僕が「題名のない音楽会」の司会を引き受けて、今後の最大のミッションだと感じています!

 

視聴者からのコメント
2008年11月26日 21:04
MIyabi

「聞く」と「聴く」の大きな違いは、「聴」という字が示すとおり、「耳だけでなく、心で聴く」ということですね。これからも心に染みる音楽を楽しみにしています♪

2008年11月26日 18:40
くまむし

番組で佐渡さんが身振り手振りで話されるのを見聞きしていると、テレビのスピーカーを通したのっぺりした音も立体的に聞こえてくるような気がします。番組を機にホールに足を運ぶ人が一人でも増えるといいですね。やはり良いホールで聴く生の楽器の音は耳だけでなく全身に響く、なんとも心地のいいものです。オーケストラの中にあっても個々の楽器・演奏家・指揮者の息遣いまで感じられるのはホールならでは。
演奏家だけでなく不特定多数の聴衆の教育まで、果てしない道のりに思えますが頑張ってください。一観衆に過ぎない者ですが応援してます。

2008年11月24日 23:09
sheryl

ロックを騒音という人もいれば、ヘビーに聴いてる人もいる。でも、川のせせらぎの音や「G線上のアリア」のようなクラシックなど、科学的(?)に人にとって癒しになると証明されているものもあるのが興味深いです。今回のクラシックギターの音色はまさに、安心感をくれる音色だと思いました。
ちなみに、PACの定期演奏会行ってきました☆ じつはクラシックコンサート行くようになって、肌がきれいになったんですよ♪(これも癒し?)佐渡さん、ステキな演奏をありがとうございました!!

2008年11月23日 09:59
emiemi

ダイジェスト版の演奏を、生で聴きたくなりました。
まずは今日のPACの定期演奏会を、じっくり聴き込みます!

2008年11月23日 09:47
piapia

久しぶりに投稿します。実は毎回見ていたのですが、皆サンから寄せられるコメントにうんうんとうなづかされて、自分から書くまでもなく、という状態でおりました。
しかし、今回は是非書きたくて投稿することにしました!
素晴らしかった!!!3人とも音というものの素晴らしさを本当に上手い具合に伝えてくださり、とても嬉しくなりました。幸せになりました。その上、村治さんのバッハは、是非子どもたちに聞かせたくなりました。今、ピアノを教えているのですが、生徒のお母様方は、よく「知ってる曲だと乗りやすいので、是非知ってる曲を弾かせてやって欲しい」とおっしゃいます。でも、知っている曲というのは、つまり聞きなれた曲ということで、それはお母さんたちが子どもに何を聞かせているかなんですよね。でもちまたでは、バッハは(実際はよく使われているのに)聞こえてこない。こんなにここちよいのに。。。村治さんのような方がどんどん弾いてくださると、みんなの聴く音楽も変化するのではないかと思いました。この番組でも、是非このような普段ちょっと聞きなれないけれど、実はとても心地よいクラッシックをたくさん紹介してほしいなあと願うばかりです。

2008年11月23日 09:30
げ@一介のリスナー

大管弦楽が放つ豪奢なフォルティシモを存分に浴びる快感も棄て難いけれど、しじまの中に耳を澄ませて聴き分ける独奏・独唱の何と心の奥深くにしみいることでしょう。
立ち上がっては虚空に消えていく響き。そして、間。
本当に大切なものは、声高でこれ見よがしなうわべではなく、その奥の、さらに奥にかくまわれているものを発見することなんですね。