2014年05月18日 13:10

 こんにちは。“題名舞台裏ウォッチャー”キャンディーです。今週も「題名のない音楽会」は収録が続いております。特に5/25(日)から10週に渡って放送する「50周年記念企画」は収録も佳境に入ってきました!過去の名場面の特集の収録をしたのですが、どの時代も実に生き生きとしており、出演者もスタッフも楽しんで作っていた様子が伺えます。これが50年続いている原動力なんだなぁと再認識しました。いよいよ5/20(火)はその集大成ともいえる大収録があります。多数のご応募ありがとうございました!相当な倍率でしたので外れてしまった方ごめんなさい。是非放送で楽しみにしていてください。

 さて今日は大好評シリーズ「再発見!ニッポン」第3弾として、尺八を通して日本の美学に迫りました。楽器の種類やジャンルは違えど、日本の文化には共通する要素を感じます。今回、藤原道山さんは日本の美学を「自然であること」と結論づけていました。なるほど、日本特有な「日本家屋」や「障子」「風鈴」などは光や風と言った自然を取り入れた存在でもありますし、「和食」にしても、素材のよさを引き出すものとなっています。自然を受け入れて、自然に帰していく。日本らしさとは、日常のあらゆるところに潜んでいますね。

 そんな中、今回齋藤孝さんのお話しされていた「丹田呼吸法」はとても興味深いお話しでした。教育者として有名な齋藤さんですが、実は30数年にわたって呼吸法の研究をされていたとは驚きでした。そんな齋藤さんが藤原道山さんの演奏する「アメイジング・グレイス」を初めて聴いた時に、尺八の深い呼吸法こそが、まさに丹田呼吸法に通じるものだと気付かれたそうです。確かに、道山さんの演奏を同じく呼吸をしながら聴いてみると、息の長さに驚きます。丹田呼吸法とは息を長く呼吸し続けると、気持ちが落ち着き、集中力が増すものだそうですが、呼吸に注目するのはインドのヨガ、中国の気功というように、どうやら東洋独自の考え方のようです。
 それを受けて佐渡さんも収録時に面白いお話しをされていました。「海外で成功するのは自分の呼吸を持っている人」と。例えば佐渡さんにしても海外のオーケストラとの仕事が多いのですが、そういった異空間に立たされた場合でも、自分の呼吸を出来ると成功するそうです。相手のペースに巻き込まれず、いかに自分を取り戻すかは呼吸にかかっているのですね。そういえば日本では慌てた時に「深呼吸して」なんて掛け言葉がありますね。常に呼吸をしているので改めて意識をする機会がありませんでしたが、呼吸に注目する時点ですでに日本らしいのでしょうかね。
 以前、道山さんに毎日練習するのは大変ではないか聞いたことがありますが、むしろ練習しないと体調が悪くなるそうです。「尺八健康法」が流行るのもそう遠い日でないかも?

140518

視聴者からのコメント
2014年05月20日 22:54
マリナーズコンパス

5/20サントリーホール当たりました。今日行ってきました、とっても、よい、演奏会よかったです、当たったラッキーそんなに、応募多かったですか!アンコールも、二曲あり、感動の一時をすごしました。ありがとうございました!私の誕生日5月ですので、バースデーのプレゼントのような、気がしました。

2014年05月19日 11:58
とっとこ ゆみ子

鐘の音の余韻のように、広がる尺八の音は、
ど~しても…心地よくて眠気を誘います。

「アメイジング・グレイス」の素晴らしい響きを聞いていて、
あの素晴らしさは、ロングトーン!だっ!
またまた基礎練習の必要性を、再確認してしまいました。