こんにちは。“題名舞台裏ウォッチャー”キャンディーです。ソチオリンピック、盛り上がっていますね。知らない間に新しい競技が次々生まれていて、その魅力に呑み込まれました。ついつい見てしまって寝不足の方も多いのではないでしょうか?一生懸命な姿は美しく感動を呼びます。選手のみなさん、お疲れ様でした!
さて、今日はイギリス特集の3回目、平原綾香さんと共にホルストがどのように「ジュピター」を作曲したのか追いかけました。ご存知の通り、平原綾香さんの代表曲「ジュピター」は、イギリスの作曲家ホルストが作った組曲「惑星」の中の1曲で、ちょうどこの「ジュピター」が生まれて今年で100年を迎えます。平原さんの歌の影響もあって、日本でも「惑星」は大人気の管弦楽曲ですが、意外なことに作曲家ホルストについてはあまり知られていません。日本語の伝記本はないし、音楽大辞典での記述もほんの数行です。そこで、せっかくの記念すべき年を迎えるということで、ホルストを巡るロケが決定しました。
ロケのナビゲーターは、何と言っても平原さんが適任ということで、本来は新曲のプロモーションがびっしりの時期に、無理言って2泊3日の強行軍ではるばるイギリスまで来て頂きました。
ロケは11月だったのですが、日照時間が異様に短く、朝は8時にやっと明るくなり夕方4時半には真っ暗になるという、ロケ隊泣かせの季節です。しかも今回は佐渡さんのいるマンチェスターから始まり、ホルストが教会でも活躍していた憩いの地サクステッドへ行き、作曲の勉強をした大学や教師として働いていたロンドン、そして生誕の地チェルトナムという移動で大半の時間を使ってしまう大移動のロケでした。
しかし、どの街に行ってもホルストの足跡がきっちり残っていて、みなさん自分たちの誇りだと言わんばかりに得意げにお話し下さる姿が印象的でした。何より、単に作品が残っているだけでなく、ホルストが築き上げた学校のシステムや教会での聖歌隊が今なお続いていることが素晴らしい!こうやって今も音楽を奏でる喜びの元をホルストが残していったという人々の喜びと感謝が、どこの土地にも色濃く残っていました。
平原さんが最後に言っていましたが、ホルストの作品とは、こうやって人とのつながりによって生まれて、今なお愛されるのだな、と旅して思いました。

今回の放送を観て、ホルストも平原綾香さんも星の導きで、「ジュピター」という曲に巡り会えた気がしました。