2012年12月23日 09:30

 こんにちは!“題名舞台裏ウォッチャー”キャンディーです。                       今週の「題名のない音楽会」は収録ラッシュの大忙しウィークでした。まずは出光音楽賞を受賞された指揮者・山田和樹さんと彼が率いる横浜シンフォニエッタをお迎えした内容です。山田さんはまだ33歳という若さながら、国内外の有名オーケストラの重要なポジションに数々就任し、またつい先日も文化庁芸術大賞の音楽部門新人賞を受賞するなど、今、ノリにノっている指揮者です。同じくヨーロッパでも活躍しているピアニスト萩原麻未さんとの共演も素晴らしかったです。2月放送ですのでお楽しみに!            
                 そして、「東日本大震災 復興応援」と題し、番組では初めて仙台で収録をしました。音楽で少しでも元気になって頂けたら、ということで、仙台出身の森公美子さんと共に天童よしみさん、松崎しげるさん、夏川りみさん、中孝介さん、そして佐渡+シエナ・ウインド・オーケストラといった豪華なラインナップで、「歌」と「吹奏楽」をテーマに収録しました。地元で活躍する3組の吹奏楽団にもご登場頂きましたが、みなさん、音楽活動をすることで前向きに歩み続けていらっしゃる姿が非常に力強く、むしろこちらが元気を頂いた気分になりました。こちらの模様は3月にお送りしますので、是非みなさんご覧下さい。

                              さて今日の放送は先週に引き続き、兵庫芸術文化センターからお送りしました。今回は兵庫県を代表する街・神戸にスポットライトを当て「日本のジャズ発祥の街」ということで、山下洋輔さんと共に地元で活動する73歳のリーダー率いる、平均年齢68歳の最高齢ジャズバンドと、ジャズをテーマにした人気映画「スウィングガール」のモデル校にもなった兵庫の高校生バンドにもご登場頂きました。「スウィングって何?」という、ジャズの真髄をついた高校生の質問に、演奏をもって答えを出してくれるベテラン・バンド。なんか素敵ですよね。お互い初対面でも、音楽を通じて一体感を持てるって羨ましいです。 
                               でも音楽ってそもそもそういうものなんでしょうね。世代も文化も超えて一体感を持てるもの。今回2週に渡って兵庫からお送りしましたが、兵庫の皆さんも淡路・阪神大震災を経験されて辛い時期を乗り越えてきた方々です。そんな兵庫の皆さんに、人との結びつきが一番大切なもので、人と人との接着剤に音楽がとてもいいものなんだ、と教えて頂いたような気がします。

                                       やっぱり音楽でできることはいっぱいあると思います。今年の放送は今日で終了ですが、来年もさらにみなさんにページをめくって頂けるような番組にしていきたいです。