2012年07月08日 09:30
 こんにちは!「題名」裏側ウォッチャーのキャンディーです。
さて今日の放送は歌舞伎界の大物・松本幸四郎さんのご登場でした。そもそも昨年、幸四郎さんが主演されたモーツァルトとサリエリの確執を描いたお芝居「アマデウス」の劇場用パンフレットで、幸四郎さんが佐渡さんと対談したことがきっかけで今回ご出演頂くお話しが生まれました。

  

 とにかく歌舞伎役者は本当に忙しいんです。ほぼ毎日のように舞台に上がり、次の公演演目のお稽古はその舞台の合間やわずかな休演時になされ、翌月にはまた毎日のように新しい演目で舞台に立つ。ただそれだけでも脱帽なのですが、幸四郎さんは歌舞伎以外の分野でも素晴らしい成果を残されています。ミュージカル界において日本人でブロードウェイもウエスト・エンドにも両方出演された方(しかも英語で!)って、そういらっしゃらないのではないでしょうか?

 

 そして幸四郎さんは本当に研究熱心でいらっしゃいます。話題の海外ミュージカルについてもよくご覧になっていらっしゃり、またお稽古にもとても真摯に向き合っていらっしゃいます。幼少期からの厳しく徹底された舞台生活の賜物かと思われますが、まさに芸の道を究めることの難しさを体感されていらっしゃるからこそ、精進され続けていらっしゃるように感じました。

 

 そのような幸四郎さんがお話しされる言葉は一言一言がとても重く、思わず佐渡さんも涙してしまいました。「題名のない音楽会」史上でも指折りの心に迫るプログラムとなったのではないでしょうか。

 

 お若く見受けられますが、実はこの夏70歳になられると伺いびっくり!ちょうどそのお誕生日に主演されて1200回を迎える「ラ・マンチャの男」が帝国劇場で上演されます。1200回って、毎日公演しても4年かかる回数です。驚異的です!こちらでも舞台狭しと飛んだりはねたり長台詞を披露されて、まさに幸四郎ワールド全開です。

 

 日本の伝統文化を継承しつつ、そして新しい息吹を吹き込み続ける幸四郎さんのお姿に心が震えます。ぜひ足を運んでみて下さい。明日への勇気が湧いてきます!

 

視聴者からのコメント
2012年07月16日 00:17
中村維男

松本幸四郎は元祖シンガーソングライターです。作詞作曲した「野バラ咲く路」はとても素晴らしく、番組で聴けるかと思って期待していたので残念でした。娘の松たか子さんもいい曲を書いているし、次回は親子競演で「野バラ咲く路」など歌っていただきたいと思います。

2012年07月08日 09:50
ぼたん

松本幸四郎さんのことは、恥ずかしながらよく存じ上げなかったのですが、
お話される一言一言に重みがあって、
朗読、歌ももちろんですが、
「夢はその人の心意気でかなう」というお話に佐渡さんが涙されたお気持ちに共感しました。

ビゼーの交響曲も初めて聞きましたが、楽しいですね。
「檸檬」などの当時のドラマを拝見してみたいです。
すばらしいプログラムをありがとうございました。