2011年12月25日 09:30

 こんにちは!“題名舞台裏ウォッチャー”キャンディーです。クリスマス、みなさんいかがお過ごしですか?
さて、今週は先週に引き続き「第九」の特集でした。”Mr.第九“佐渡さんは現在、東京を中心に「第九」演奏会を展開していますが、先週の第4楽章の合唱講座がとても分かりやすく、演奏会を見に行かれた方からも「とても参考になった」とたくさんのリアクション頂きました!
今週の内容は、さらに第1楽章からの第4楽章まで「第九」全体で作品がどのように構築されているのかを紹介しましたが、“「レ」と「ラ」”を中心に、音程の持つ特性をメッセージと結びつけるあたり、ベートーヴェンと言う人は本当に職人魂溢れるロマンチストだなと思います。なかなか合唱以外の部分を聴く機会がなく、退屈してしまう方もいらっしゃったかもしれませんが、このことを意識すると、とても興味が持てますよね。

 今日の放送では第4楽章の冒頭はBGMで断片のみの紹介となりましたが、冒頭でそれまでの楽章のメロディが次々と顔を出すのですが、もっと演奏しようとするとすぐに他のメロディで打ち消されます。そして次のバリトン・ソロが「こんな音楽ではない、もっと歓びに満ちた音楽に声を合わせよう」と言って、有名な「歓びの歌」へ繋がっていきますが、実はこのバリトン・ソロの歌詞、シラーの詞ではなく、ベートーヴェン自身が作詞をしているんですよ!
知れば知るほど、「第九」は本当によくできた作品です。長く愛され続ける理由が分かります。佐渡さんが司会に就任されてから、いつかは取り上げたいと思っていつつも、なかなかチャンスがなかった「第九」。今回取り上げることは、すでに昨年決めていましたが、震災などで「みんなが一つになることの慶び」を痛感した2011年、「第九」を演奏するもっともふさわしい年となりました。今年最後の放送も、この「第九」しかないな、と思いました。

 今年も1年間、ご視聴頂きありがとうございました。来年も音楽で元気をお届けしたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします!来週、放送はお休みですが、ブログは更新しますのでよろしくお願いします。

視聴者からのコメント
2011年12月31日 15:28
青い鳥

「『鐘の音』より深く美しい音楽を書くことは不可能だ。」

まもなく、2011年の今年も暮れようとしています。
今年は、東日本大震災があり、人との“絆”がいかに大切かを気づかせてくれた年でした。
冒頭のことばは、初代「題名のない音楽会」の司会者・黛敏郎さんのことばです。
12月31日になると、「除夜の鐘」を聞くたびにこのことばを思い出します。
私の住んでいるところは、城下町なので、毎年、お城の方角から聞こえてくる、鐘の音を聞くことができます。
この鐘の音こそが、“究極の音楽”だと思いながら、新たな年を迎えます。

皆様どうかよいお年をお迎え下さいませ。
来年の「題名のない音楽会」も期待しています。

2011年12月26日 12:47
アフロワン

私も感動しました。
その歌詞を手にとりもっと知りたいです。

2011年12月25日 10:16
Ice.

これまでクラシックは余りよくわからないま聞いていましたが番組を聞く度に興味がわいてきました。

この後初めて第九を聞きに地元のコンサートホールに行きます。

楽しんできたいと思います。

2011年12月25日 09:47
須藤

本日の番組、涙が止まらないほど感動しました。これほど歓喜の歌の歌詞が心に響いた年はありませんでした。今回の和訳はどなたが?実に今の日本、世界にぴったりでした。