2011年12月11日 09:30

 こんにちは!“題名舞台裏ウォッチャー”キャンディーです。
さて、今日放送した「カルミナ・ブラーナ」いかがでしたか?タイトルは知らなくても、音楽を耳にして「あ、この曲のことだったのか?」と思われた方も多いかと思いますが、テレビのBGMなどでも有名な曲ですよね。私も初めてこの曲を聴いたのは、スティーブン・スピルバーグ監督「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」の中の生贄シーンでした!荘厳かつ妖しい曲調に、当時はてっきりこの映画のために書かれた曲だと思っていたので、後になって実はクラシック音楽の作品だと知った時は「こんな映画音楽のようなクラシック作品があるんだ」と軽くショックを覚えました。

この「カルミナ・ブラーナ」はオーケストラに加えて合唱・子ども合唱・3人のソリストという大編成の作品なので、なかなか簡単に上演できません。全25曲から成りますが(正確に言うと、第1曲と第25曲が同じ曲なので24曲です)歌詞の言語も歌によって様々で、ドイツ語も現在では使われていないような古い言葉だったりするので、習得も難しいです。これはそもそも中世に実際に歌われていた歌詞をベースに20世紀の作曲家オルフが曲を付けた作品なので、そのような古い言葉が出てくるのですが、言葉が分からないながらも威厳を感じるのは、そんなところから来ているのかもしれません。

今回この作品を取り上げたのは、そもそも“シエナ・ウインド・オーケストラ結成20周年コンサート”で佐渡さんの指揮で演奏されていたからです。今年の1月と8月に同じメンバーで演奏会を行っていたので、相当完成度の高い演奏でした。原曲は管弦楽曲ですが、言葉のインパクトや成り立ちを考えると、吹奏楽の方が合うかもしれませんね。なかなか番組で一から準備するのが大変な作品でしたので、ようやく念願かなって放送でき、大満足です!今日は一部しか紹介できませんでしたが、いずれの曲も、中世の民衆の生き生きとした欲望が描かれていますので、どうぞCD等でお聴きになってみてください。

 

 さて、来週はいよいよ「第九」の特集です。第1弾として、第4楽章の「歓びの歌」を佐渡さんの合唱指導を通して、作品に込められたメッセージを感じ取れればと思います。さすが佐渡さん十八番の作品、解説も目からウロコの発見ばかりです。これを見れば一緒に「第九」を歌いたくなりますので、どうぞお楽しみに!

視聴者からのコメント
2011年12月11日 11:44
Le lis blanc

今日はキャンディーちゃんと同じ感想を持った曲で放送を楽しみにしていました。
私もカルミナ・ブラーナで印象に残っているのはロンドンで見たインディージョーンズのあの生贄のシーンで、言葉がすべて分らなかったこともあり、本当に怖かったのを今でも覚えています。最近CDを聴き、「カルミナってこの曲だったんだ~」と思ったばかりでした。なかなか世俗的で、いわゆるクラシックとまた違った趣があり面白かったです。