2011年09月25日 09:30

 こんにちは!“題名舞台裏ウォッチャー”キャンディーです。

 今日は「第九のジンクス」を取り上げました。ジンクスは私たちの身の回りにもいっぱいありますよね。「茶柱が立つといいことがある」だとか「黄色いお財布にするとお金が貯まる」など、日本では縁起の良いことにもよく使われていますが、元の語義は「縁起が悪い」だそうです。なので西洋のジンクスは大体が悪いことで「黒猫が横切ると災難が起こる」だとか言いますよね。

 

 そもそも“科学的な根拠のない迷信”をジンクスと言いますが、この「第九のジンクス」はだいぶ説得力があります。ベートーヴェンが引き上げた高い完成度を基準に交響曲を書かなければならないとなると、経験も必要ですし、それ相当の年月がかかります。なのでせいぜい生涯に9つ位しか書けないのも納得です。でも死を恐れるあまり番号をつけなかったマーラーには、ちょっと可愛いらしさを感じてしまいました。

 

 実は私もちょっとしたジンクスを持っています。それは「佐渡さんがお弁当を2人前食べたらトークが弾む」です!「題名のない音楽会」の収録自体は18:45スタートですが、当日は13:00からリハーサルをしており、本番までに昼と夕方と2度、お弁当タイムがあるのですが、そのどちらかでも佐渡さんがお弁当を2人前食べたら、その日の収録はより面白くなります。だいたいいつも2人前食べてます!根拠はありませんが、どうか佐渡さん、お弁当いっぱい食べて下さい!

 

視聴者からのコメント
2011年10月01日 14:09
青い鳥

「第九のジンクス」は、いろいろと考えさせる内容でした。作曲家マーラーにとって、ベートーヴェンの第九番の“壁”(死ぬかもしれない恐れとマスターピースを作らなければならないプレッシャー)は、ベートーヴェン信奉者のマーラーにとって、とても悩ましい問題だったと痛いほど分かります。マーラーにとって、第九番目となる交響曲「大地の歌」には、敢えて番号を付けなかったのも頷けます。
第九番目の交響曲は、作曲家にとって、集大成の作品であり、精も根も尽き果てても、最高の作品を作曲しなければならないものなのでしょう。あのベートーヴェンの第九と同等以上の作品を作るとなると相当大変だと思います。
マーラーにとって第10番目となる作品、でも「第九番」と名付けた作品をもって、マーラーが亡くなってしまったのは皮肉な結果でした。

作曲家上がりの曲に第九番交響曲が用意されをり

おそらく、“第九番”とういう名には、何か神秘めいたものがあるような気がします。私は、ベートーヴェンの“第九番”にその神秘が存在していると思います。あの第九の交響曲は、日本人にとって、その年の締めくくりに聴く感覚がありますが、この現象は、日本だけに定着していると聞きます。いろいろな事情で、年末に演奏されることが多かった第九ですが、定着したのには、やはり日本人の感性がそれを求めていたからだと思います。それは、“何かものごとが終わり、新たな始まり”をこの第九から感じ取っていたのでしょう。おそらく、この第九は、“何かものごとが終わり、新たな始まり=新たなステージへみんなで行くための交響曲のような気がします。内容からそれはいえると思います。(ベートーヴェンにとって、新たな始まり=新たなステージとは何か。理想郷=天国だったのでしょうか?)そのことをなぜか日本人が一番認識して理解しているか不思議ですか、そう思います。
この番組は、日曜の朝のオンタイムで見ていますが、マーラーの交響曲第九番・第四楽章・アダージョが始まった瞬間に家の近くの電信柱に一羽のカラスが止まりカアと鳴き、演奏が終わったら、飛び立ったのです。いままで、日曜の朝に見ていてそういうことがなかったので、驚きました。私にとってカラスは、死のイメージがあります。やはり、マーラーの“第九番”にも、終わりのにおいをこのカラスは感じ取ったのでしょう。もっとも、この第九番は、「死」をテーマに作られているので、当然といえば当然ですが。特にこの第四楽章の最後の小節は、ドイツ語でersterbend(死に絶えるように)に書かれていますが、カラスもこのことを敏感に感じ取ったのでしょうか?
果たしてこの第九のジンクスは越せないのか、越した作曲家の一人にショスタコーヴィチがいます。ショスタコーヴィチは、第九番に重厚壮大な曲にしないで、敢えて軽妙洒脱にして、このジンクスを破ったそうです。第九番に重きを置かなかったのがよかったのかもしれません。

第九番越すに越せないジンクスをポンと越したるショスタコーヴィチ

何はともあれ、この年の暮れは、東日本大震災が起きた日本では、いままでの古い価値観が終わり、新たな価値観への幕開けになりそうです。大転換期の真っ只中の日本で、ベートーヴェンの第九を聴きながら、“新しい時代をめくりましょう!!”

第九聴き時代をめくる年の暮

2011年09月28日 12:33
kira

先日「題名のない音楽会の裏…」を聞きました。女性プロデューサースゴイ、佐渡さんスゴイ、スタッフスゴイ、そして出光最高!!これからもずっとスポンサー宜しくお願いしますネ! あの日のビデオの中に自分が映ってたのがチョッとハズイ思いのkiraでした。

2011年09月26日 20:55
くらりん♪

初めまして!とある中学生です♪ 「題名のない音楽会」は、受験勉強の合間に必ず見てます。受験が近く、音楽を封印している私にとって、週に1度の、この番組は、私の元気の源!佐渡さんの話を聞いたり、演奏を聴いたりして、いつかは私も佐渡さんの振るオケで・・・。なんて思ってます笑 だから、これからも、おなか壊さない程度にお弁当二人前食べて、さらに内容の濃い話をお願いします♪

2011年09月26日 11:26
サドラー2号

第九のジンクスっていうのはクラシック界では有名ですが、気にしすぎなんじゃないの~と思います。
実際、現在ではもっと多数の交響曲を書いている作曲家もいるそうですしね。

佐渡さんがお弁当を2人前食べると・・・というジンクスは面白いですね!やっぱり佐渡さん、たくさん食べるんやぁ~(笑)
そういや、大阪の某ちゃんこ屋でうず高く盛られた具材を見て「店にも維持があるやろうけど、客にも維持がある」とかいうわけのわからないことを言って、具のお代わりをしていらしたことがあったとかなかったとか。
とっても楽しく食事をされていて、いいですね~。