こんにちは!「題名のない音楽会」舞台裏ウォッチャーのキャンディーです。
今週の番組の動きは、今日の放送でお知らせした8/11の河口湖収録のため、会場の下見に行ってきました。ちょうどその日はカラッと晴れ上がっており、富士山がくっきり見えて気持ちよかったですよ〜。
佐渡さんは来週から兵庫で始まるオペラ「こうもり」の稽古に入っています。毎年素晴らしいステージを作り上げているシリーズですので、どうぞ劇場に足を運んでみて下さい。番組でもまた独自の視点で取り上げますのでこちらもお楽しみに。
さて今日の放送いかがだったでしょうか?“出光創業100周年”ということで、この100年の間にどれだけ日本のクラシック音楽が発展していったのかを特集していますが、中村紘子さんの発言は衝撃的でしたね。中村さんはまだまだお若くて現役バリバリのピアニストなのに、デビューした頃の日本は生のクラシック音楽を聴く環境がほとんど整っていなかったなんて、若い世代には想像できません。
そう言えばシンセサイザー音楽で世界を席巻した“世界のトミタ”こと作曲家・冨田勲さん(中村さんよりずっと上の世代です)は、少年時代、クラシック音楽を聴くために海外から船便で数ヶ月かけてレコードを取り寄せていたそうで、しかも割れてしまうケースが多々あったので2枚注文していたと、以前お話しされていました。
こういった先人方が困難な状況下にもかかわらず、世界で評価されるまで礎を築いて下さったおかげで、今や日本は有数のクラシック大国に成長しているのですから、すごいことですよね。
中村さんが今後の課題として「これからは個性の時代」とお話しされました。現在はインターネットの発達で世界一流の演奏を瞬時に聴くことが出来るようになり、聴き手の耳がより肥えてきたので、テクニックだけでなく強烈な個性がなければ生き残れなくなってくるのでしょう。今日ご出演頂いたお二人の高校生演奏家はいずれも素晴らしい可能性を秘めています。世の中の価値観もどんどん変わってくるので、既成観念にとらわれず、我が道をどんどん進んで行って欲しいですね。みなさんどうぞお二人の将来を楽しみに見守って下さい!
海外では夏のシーズンに野外で音楽祭を開きます。日本でも年々活発になってきていますが、是非8月の「題名のない音楽会」河口湖収録、ご家族やお友達と遊びにきて下さいね!お待ちしております。

「クラシック音楽事情の今昔」で、一首。
すくすくと日本の若き音楽家のびのび伸ばせ“音”(おと)の個性を
中村紘子さんの足跡をウィキペデイアで再認識させていただきました。
クラシック音楽で育てられた私の背骨に響くものがありました。
新村理々愛さん(フル-ト)や小林愛実さん(ピアノ)の若いエネルギ-の躍動に感動し日本の将来に希望を持ちました。
中村さんのお話・演奏も、若いみなさんの演奏も大変素晴らしかったです。30分があっという間でした。
中村さんのお手製のカレーをいただいてみたい(笑)。
中村さんのお話に、そんな時代もあったのだなと驚かされました。若い演奏家ふたりも素晴らしかったです。
作曲、指揮に触れられてなかったのが残念です。この分野でも、わが国には世界に誇れる方が沢山おられますからね。
私は戦後のわが国のクラシック界の発展は、黛 敏郎という人の存在なくして考えられぬような気がします。