2011年01月30日 09:30

 年末から立て続けに公演が続いていましたが、今週に入ってやっと3日間続けて休みがありました。で、何をしたかといえば、もちろん久しぶりのゴルフでした。そして今年も新年恒例、渋谷パルコ劇場で行われている、立川志の輔さんの落語会に行ってきました。いやぁ~、とにかく凄い!最初から最後まで3席を一人で務めることももちろん凄いけれど、後半の三席目は80分を超える超大作。でもそれがあっという間に終わった。話術という芸の究極の形を目の当たりにした感じです。それは落語という域を完全に超えていました。主人公も志の輔さん自身であったり、現代の誰かであったり、200年前の人であったり、簡単に時間を飛び越えてしまうのです。そして息ができないほどの緊張があるかと思えば、大笑いで客席が揺れ動くこともあり。一人の口から語られる言葉によって、クスクスという笑いや、興奮、悲しみ、様々な感情が次々にもたらされます。最後には大きな感動が会場を包み込みました。本当にお見事!!実は終演後に舞台裏を訪ねて、そのまま楽屋で一緒に酒を飲んだのです!これはなかなか良いアイデアですね~。パルコ劇場の楽屋は畳だから、日本酒と薩摩揚げで、仕事の話からお互いの趣味のゴルフの話まで、お疲れだろうにとっても楽しいひと時を過ごすことができました。また来年今度はどんなネタで来るのか、一年後が待てないくらい今から楽しみです!

 さて番組は武満徹さんの特集でした。もちろん一回の放送で語れるような方ではありませんし、本当にいろんな作品を残された武満さんですから、武満さんの様々な顔を紹介したかったのですが、選びに選んでこういう曲目になりました。それにしても「波の盆」、このメロディーの何と美しいことでしょう。今回紹介できなかった、素晴らしい武満作品がまだまだ山ほどありますから、是非みなさん自身で新しいページも開いてみてください!

視聴者からのコメント
2011年02月02日 16:34
M。

以前1度生で聴いた志の輔さんの落語、お正月にテレビで「ねずみ」を録画。何度観てもすごいですね。昨年弟弟子の談春さんが地元ホールに来られ、魅せられたのをきっかけに6回落語会に行きました。共演の落語家さんもすばらしく新たに趣味が増え、チケットの取りにくい談春さんですが、佐渡さんのコンサートチケット取りで鍛えているのでがんばっています。
「セレモ二アル」いつも笙を演奏する宮田さんのたたずまいの美しさにも感動します。5月にデュッセルドルフで共演されるのですね。武満さんの曲は聴いていると何か情景が浮かんでくるような気がします。

2011年01月31日 01:44
Miyabi

今回の放送は、運よく収録を生で聴くことができ、あの宇宙的な何とも不思議な音楽がよみがえってきました。
やっぱり「題名も生が最高!」ですね。

2011年01月30日 12:04
まっつぁん

武満さん、本当にすごい作曲家ですね。今回のサブタイトルは「音が沈黙と測りあうとき」。佐渡さん、池辺さんのお話からも、さまざまなジャンル武満作品に一貫して流れる魅力はこれだったのかと目からうろこの30分でした。佐渡さんが書かれているとおり、「波の盆」の美しかったこと。兵庫芸術文化センター1シーズン目の定演、マーラー交響曲第6番「悲劇的」の後のアンコール演奏がよみがえってきました。超重量級の「悲劇的」に心がぐちゃぐちゃになりながら感動した後、初めて聴いた「波の盆」の何ともいえない安らぎ。今日聴いたのはあのとき以来2回目ですが、体の中にあのときのメロディーが刻まれていたかのようで、そこがまた武満さんの魅力なんだなと思いました。

2011年01月30日 11:49
テレサ

佐渡さん、今日は「無音の演奏」を指揮していましたか?

「セレモニアル」終盤、笙の背後での無音のオーケストラ。

音を奏でていないのに、オーケストラから、無音という音が響いて来ました。

これを幽玄というのでしょうか?

武満氏の想いが、無音の音を奏で笙と重なる幽玄の時間でした。

2011年01月30日 10:09
相馬裕志

そういえば、武満さん没後15年ならば柴田さん没後15年でもあり、来年は黛さん没後15年でもある訳なのか。早いものですね。
次回のこのシリーズ、シエナとともに團さんの吹奏楽作品を取り上げてみてはいかがですか?

2011年01月30日 09:57
emiemi

武満さんの作品で、私が一番馴染みがあるのは、フルート無伴奏ソロ曲「Voice」。難しい曲なので、私は演奏できませんが、演奏者の個性とフルートの魅力が楽しめます。
そして、佐渡さんの指揮で昨年9月に聴いた「From Me Fiows What You Call Time」。CDで聴いた時には?でしたが、実際にホールで聴くと音の羽衣に包まれたようでした。5月にこの曲がベルリンでどんな音になるか、楽しみです。

2011年01月30日 09:47
サドラー2号

お休みを楽しく過ごされたようで、良かったです!
私は落語を生で聴いたことはほとんどないんですが、いちどは、そういう話芸の素晴らしさを堪能してみたいです。
武満徹さんと言えば、合唱人にはやはり「死んだ男の残したものは」あるいは「○と△のうた」「明日ハ晴レカナ曇リカナ」でしょうか。難解な曲の多いオーケストラ作品とは違い、心が震えるほど美しい曲、美しい和声で大好きです。ぜひ、武満さんの合唱作品もとりあげていただきたいです。

2011年01月30日 09:37
相馬裕志

武満さんは、ヨーロッパ各国が自国の作曲家を誇りにしているにと同様に、日本の誇りです。
「ノヴェンバー・ステップス」は、邦楽器とオケの融合ではなく対比だと黛さんはおしゃってました。私の同感です。「セレモニアル」はその路線と、武満さん作曲の邦楽「秋庭歌」の雰囲気もあり、好きな作品です。