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2010年11月21日 09:30
先週の日曜の夜にトリノから無事帰国。でも時差ボケで眠いこと、眠いこと…。仮にお昼に空き時間があっても我慢して絶対寝ない!これが僕の一番の時差ボケ解消法です。長年の習慣で、どこに行ってもある程度すんなり適応する能力がだいぶ高くなっているのかもしれません。ですが、12月には前半と後半にまた2回ヨーロッパに行くので、そうなると、基準にすべきは日本なのかヨーロッパなのかがわからなくなってきます。
先週は「トリュフ」を中心に、イタリア万歳!!的なブログをお届けしたのですが、いろいろ面白い後日談もあったので、引き続きトリノの話題を書いてみることにします。イタリア国立放送交響楽団の2日目の本番の前にイタリア国営放送のテレビインタビューが決まっていました。僕はその前に白トリュフをもう一度食べに行き、初日の演奏会はオーケストラの響きも素晴らしく、大成功だったこともあり、改めてイタリアそして一見地味な街トリノの持つ魅力の凄さ、深さに感動してたわけです。そして本当に満ち足りた気分でインタビューのための迎えの車を待っていたのですが、時間になってもこれが全然来ない。約束の時間を10分ほど過ぎて確認の電話をしたところ「あと5分で着きます」と言われて、そこからなんと結局1時間待ちました。イタリア人みんながそうだとは言いませんし、僕だって約束の時間に遅れてしまうことだってあるけれど、「さすがにこれはないだろう」と思いました。インタビューの後には本番が控えているわけですし。僕は内心相当カチーンと来ながらも、なんとかインタビューは明るく乗り切り、2日目の本番もとても良かったので、まあこれがイタリアの面白いところだなぁ~と水に流そうと思っていたのです。ところがご機嫌でホテルに帰って携帯電話がないことに気付きました。どうも本番の会場に忘れてしまったようなのです。これは100%僕自身の責任ですが、もう夜中だったので次の日の朝再びホールに出かけたわけです。ところが僕の楽屋は既にきれいに掃除されていて、当然携帯は見当たりません。ホールの守衛さん相手に片言のイタリア語で携帯が無くなったことを説明したところ彼がまた良い人で、本当に一生懸命に対応してくれるのです。しかもそこにオケのメンバーがたまたま現れて、これまた一生懸命、僕のひどいイタリア語と守衛さんとの間の通訳をイタリア語で(!?)してくれるわけですよ。結局、僕の携帯電話は、ホテルまで送迎してくれた車の中にあることがわかり「ありました!今から10分後にホテルに届けます。」と連絡があり、「あ~、やっぱりイタリア人はみな良い人達ばかりだなぁ」と清々しい思いで心から感謝したのでした。でもこの<10分後>は結局<1時間後>になり、トリノの冬空の下で思わず「どっちやねん!」と日本語で乗り突っ込みをしたのでありました…。
さて、今日の放送は出光音楽賞の授賞式と、受賞者2名オーボエの荒絵理子さん、バイオリンの三浦文彰君のお披露目演奏会でした。残りのお二人はまた来週放送されますが、今年の出光音楽賞は本当にレベルが高かったです!レベルといっても何を基準にということになると思いますが、彼らは間違いなく、これから世界を舞台に活躍するレベルです。荒さんのオーケストラ奏者魂には感心しましたし、三浦君は17歳になりたてで難曲プロコフィエフの2番に果敢に取り組んできた度胸に、本当に驚かされました。余談ですが、放送では演奏時間はカットされてしまいますし、僕はあまり映りませんが、実際の演奏会では、すべての曲を全楽章演奏したのでなかなか大変な本番だったのですが、僕はあの日、実は風邪をひいて微熱があり、鼻水がたれそうになるのを耐え忍んでの指揮だったのでした。どうぞ来週もお楽しみに!
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題名…拝見しました。アラさんのオーボエソロは、とてもよかったですわ。佐渡さんがそんな体調だったとは、テレビを見て全然気づきませんでした。早く風邪を治して下さいね。
先週の17日、初めて公開収録を見に行ってきました。実は辻井伸行さんの生演奏を聴きたくてなんですが・・チャイコフスキーピアノ協奏曲!素晴らしかったです。母が大好きな曲だったなぁ~などと思い出しながら、うっとり。。佐渡さんと辻井さんの自然のトークの中にお二人の暖かい人間性をかんじました。わたくしも幸福感で心が満たされました。ありがとうございました。でも、第一楽章だけじゃ物足りな~い。。うほっ!
三浦さんのヴァイオリンは若々しくて難曲を楽しんでいるような感じでした。今後注目していきたいです。
荒さんは、当たり前なのでしょうが正確なピッチが心地よく、表情豊かな演奏が印象的でした。ぜひ東響のステージも拝見したいです。
お二人のおかげで気持ちのいい日曜日のスタートが切れました。ありがとう!
そんなに美味しい「白トリュフ」を、大阪のイタリアンで頂くことにしました。どんな香りなのか、楽しみです。
お疲れ様です。携帯電話があってホントに良かった♪♪
佐渡さん、トリノからお帰りなさい!
親切で、でもルーズなイタリア人。日本人との国民性の違いをものすごく感じますよね。でも、そんなイタリア人、私も大好きです。
あの大ローマ帝国を造った人たちも、今のイタリア人みたいに陽気でポジティブだったのかなあ~。なんかギリシアに比べて建築も芸術も実用主義的って言われるローマ時代だけど、現代のイタリア人とあまりイメージが重ならないんですよね。でも、やるときはやる!な面があるのかもしれませんね。
出光賞受賞コンサートを佐渡さんが指揮されるのは初めてでしたね。そんな体調だったとは全然気づきませんでした。もう、お風邪は治りましたか?年末は今年もハードスケジュールなようですから、お大事になさってくださいね。