今週、来年の5月にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会を指揮することが正式に発表になりました。多くの方からお祝いのメッセージをいただき、本当にありがとうございました。来年指揮する時には50歳になっています。ベルリンで世界最高峰の音を堪能し、楽しみたいと思っています。
さて、今週の放送は坂本龍一教授の御登場です!「題名」の長い歴史の中でも、記念碑的な出来事になったのではないでしょうか。1997年に教授と一緒に行ったツアー「f」は、僕にとって非常に大きな経験でした。教授とはそれ以来の再会。当時まだ、コンピューターが普及し始めたばかりの頃でしたが、コンサートホールの舞台横にデジタルの掲示板を設置し、メールの書き込みがライブ会場に流れるといったようなとんでもない仕掛けや、指揮をしている僕の体中にモーションキャプチャーというものをいくつも付け、指揮する動きがステージ奥の大スクリーンに抽象的なデザインが動画として、演奏とリンクして映し出されるという、とても実験的な企画でした。そんな最先端を行く教授が、今回の作品では、真正面から邦楽器のお箏と向き合い、ここに独自の坂本ワールドが出来上がったと思います。
そして、箏奏者の沢井一恵さん、本当に素晴らしい方です!彼女と演奏をすることは、まさにロックでした!音は至って静かなのですが、彼女との舞台でのやり取りは、創造的なキャッチボールの連続であり、思いのこもった彼女の音は、弾けば減衰するお箏の特性を生かし、永遠へ祈りがこめられた音のように、どこまでもはかなく、切なく、豊かにホールの中に鳴り響きました。
こうした新しい音との出会い、そして日本人特有の素晴らしい感性の再発見。これから海外でもどんどん紹介していきたいと思います!

日曜再放送で拝見しました。
外はまだ、雨が降っています。
沢井さんの箏の音を聴きながら、
日本という国に生まれたことをしみじみと感じる夜になりました。
沢井さんが、坂本さんの音楽が「発光した」感じたことを話され、さすが鋭い感性と思うと同時に、私はこの二人の中にある同じ光を感じました。
作品は『秋』で終わりませんでした。
どこか切り立った崖から北の海の風を思わせるそれは、再び私を『冬』へと連れて行ってくれました。
何か、人生の繰り返し、「環」のようなものを感じました。
坂本教授と沢井さんのコラボを通して、オーケストラと箏の協奏という斬新な面白さはもちろんのことですが、「生」と「死」、死生観(言葉にするとなんだかおどろおどろしくなりますが・・・)を再認識した気がします。
坂本教授もおっしゃっていましたが、お母様の死が今回の作曲に影響していると。
冬から始まることは、やがて春への萌し、胎動の始まりでもあると。命が芽生え、夏まで上昇しそこをピークに秋へと向かい下降をたどり(音も)そしてやがて死をむかえる・・・
沢井さんの演奏は、全身全霊で生命を吹き込んでいるようでした。
個人的には「夏」が好きです。かろやかな音色も佐渡さんの左右に気持ちよさそうにたゆたう指揮も。
収録当日、オペラシティで実際に目の当たりにしたのですが、その後4月末に私の叔父が他界し、続いて友人のご両親が亡くなったこともあり「生」と「死」について思いをめぐらす日々が続いていました。
そして今回の放送で再度、聴いてみたところ・・・・同じ曲であるのに、染みました! より一層深く深く自分の中にストンと落ちてきた感じがしました。 その何ともいえない「余韻」はまだ続いています。
今回は坂本龍一さんの特集ということでしたが、いざ聴いてみると沢井一恵さんに目と耳が釘付けになってしまいました。
坂本さんに作曲を依頼した理由として、坂本さんが弾いたピアノの音を聴いて衝撃を受けた、というようなことをおっしゃっていましたが、沢井さんご自身の音も何とも言えない透き通った綺麗な音だというのがテレビのスピーカーでも分かりました。あんまり綺麗なのでオーディオコンポのスピーカーに繋ぎ変えてもう一度最初から録画を見直しました。
また、音を止めるときの仕草からもそのこだわりが少し垣間見れました。静けさや間を大事にする日本人の鑑のような方です。よく「休符も音楽だ」と言いますが、沢井さんは譜面が終わった後の「終止線の後も音楽」として非常に丁寧に扱っていらっしゃるのでしょうね。沢井さんの高貴な演奏を聴けば、演奏の残響が消える前に「ブラボー!」と絶叫するような邪道な方たちもきっと黙るしかないでしょう。
佐渡さん、念願のベルリンフィルの指揮が決まりおめでとうございますNHKのニュースを見て、やったと叫びました。同時に凄い方の番組を毎週拝見できている事に、あらためて感動しております。そして坂本さんも佐渡さん同様、日本から世界に音楽を発信する方。同世代としてうかうか生きていけないと思いました。
佐渡さん、ベルリンフィルのデビュー正式決定おめでとうございます。後1年、待ち遠しいですね。
私もこの筝協奏曲を4月のPAC定期演奏会で聴きましたが、沢井さんの筝の音色の素晴らしさに背筋がゾクゾクしっぱなしでした。でも、あんなにすごい演奏家でいらっしゃるのに、ステージに出てこられるとき、袖に下がられるときにぴょんぴょんと弾むような足取りで小走りの沢井さんを拝見して、なんて可愛らしい印象の方なんだろう、と思いました。少女のまま年を重ねられたような、そんな方ですね。一流になられる方というのは、やはり若々しい感性を持ち続けておられるものなのかなあ。そういえば、佐渡さんもいつまでも少年のような心を持っていらっしゃいますものね!
沢井さんのお琴は、本当に素敵です。「六段」子供の頃少しだけ習っていたので、お琴を演奏されるお手のなめらかさと、美しさに見とれました。
兵庫で1ヶ月前に聴きましたが、教授の解説を聞いて、もういちど聴いてみたくなりました。
冬からはじまり秋で終わる。その流れ、くりかえしまさに日本人らしいすばらしい曲ですね。
ぜひ、カットなしで全部を放映が難しければ、DVD化してほしいです!
沢井さんが「六段」を白いお着物で弾かれている姿に、「鶴の恩返し」を想いました。
自らの羽を織り込むかのように、一音一音を大切に響かせ魂をこめられているのを感じました。
坂本作品は東京初演のオペラシティで聴くことができ、今回番組で取り上げていただき、想い出が新たにされました。「秋」しみじみとした中に平安と希望がありました。
改めておめでとうございます。ベルリンではタケミツ作品演奏ですね。オペラシティに宿る?武満さんのパワーを受けての好演期待しています。
〝まぁ、なんて素晴しいのでしょう!おめでとうございます!〟
この嬉しいニュースを新聞で知りました…一年後には世界最高峰のベルリンフィルと同じ舞台に立っていらっしゃるのですね♪ こちらも今からワクワクしています…思いっきり楽しんできてくださいね♪
ところで、今日の協奏曲…すんなり入ってくる音…日本人だからなのでしょうか…不思議ですね。
今回放送された「箏協奏曲」東京オペラシティーの公演で聞いています。今回の放送を見て、そのときの感激と至福感が蘇りました。「箏協奏曲」を聞けたことを心から嬉しく思うと同時に、坂本龍一という作曲家と同時代に生きられてよかった!と心から思います。
世界初演の回以外、今回の収録を合わせて4度も聴くことが出来ました。
収録の時はドラの音が心臓の鼓動のようにリズムを刻んでいたのに気が付きました。
何度も聴く度に発見がありまさに究極の耳を傾けて聴く曲ですね。
私は夏の曲が好きです。
是非またライブの機会をお願いします。
ベルリンデビュー決定、おめでとうございます!
一年後ですが、あっとういう間にやってきそうですね。
それまで、私もドイツ語勉強してベルリンに馳せ参じます。
沢井さんの音は、一ヶ月前のPAC定期演奏会で初めて聴きました。琴という日本の古典楽器と教授の生み出した現代曲との、いい感じの混ざり具合が印象的でした。そして、とても小柄な沢井さんからとてつもなく大きなエネルギーを感じました。
YMOに衝撃を受けてゲンダイ音楽(前衛音楽)の頸木から解放され、それ以来、坂本龍一作品からは常に耳目が離せませんでした。
TVではやはり伝えきれないほど繊細な今回の最新作「箏とオーケストラのための協奏曲」、箏が主役であるからばかりではなく、身近な家族との永訣が大きく影を落としているためもあって、しみじみと心に沁み入ってくるその響きは、人生を四季になぞらえて冬からはじまり、美しく自然に展開し、そして秋へと結ばれていくあたり、やはり日本人としての感受性が最大限に生かされた珠玉の一品であり、坂本教授の代表作の一つでもあると思います。
兵庫での世界初演、そして東京初演をライブで聴くことができた幸福を噛みしめます。
是非国外のライブでもう一度全曲を聴かせていただきたいと思います。