「題名のない音楽会」の長い歴史の中で、他局で「オーケストラがやってきた」という番組を山本直純さんが司会をされていたときが、とってもエキサイティングな数年間だったのではないかと思います。黛敏郎さんと山本直純さんという作曲家対決であり、岩城宏之さんと小澤征爾さんという指揮者対決であったと、まだ小学生の子供だった僕ですら、そう思いこんでいたくらいですから、当時番組を作っていらした方たちは、相当お互いを意識していたことでしょうね…。
その「オーケストラがやってきた」の番組内コーナーに「一分間指揮者コーナー」というものがありました。ご存知の方も多いかと思いますが、これは会場に来たお客さんが飛び入りでオーケストラの指揮に挑戦する、というコーナーでした。その当時、各地のオーケストラ公演でそれぞれのオーケストラがこの「一分間指揮者コーナー」を真似して会場のお客様を舞台に上げ、ぶっつけ本番で「運命」なんかを指揮させていたのです。ですから「題名」の「振ってみまSHOW」、とても直純さんの匂いがして、僕は嬉しいわけですね。
そうそう、僕は子供の時、京都市交響楽団の一分間指揮者コーナーで「指揮をしたい人?」という指揮者の声に、「ハイハイっ!」と元気一杯手を挙げたのに、当ててもらえなかった一人なのです。ですから、こうしてみなさんが指揮台に上がり、嬉しそうに指揮されている姿を見ると、とっても羨ましくなりました。その姿を見て「いいなぁ~指揮出来て…」という感情が起こるのは、指揮者になった今の僕が言うのは確かに笑ってしまうことではありますが、やはり指揮台という神聖な場所への憧れ、そして、素人であれ、プロであれ、音楽というとてつもなく素晴らしい創造物に向かう時こそ、その人の姿が最も美しく見える時だと、向かう方も見ている方も感じるからではないでしょうか。

振ってみまSHOW。初めの頃は曲の冒頭から振り始め、1分が過ぎたらただ演奏を終えるだけ、というパターンが多かったものの、最近は有名なメロディの部分や自分が思い入れが有るのであろう部分を抜き出したり、1分で丁度曲が終わるように抜粋するなど、こだわりや高度なテクニックを見せる人が増えてきて、観ているだけで感心させられます。
所で、今回は素人の指揮ならではのちょっとしたハプニングもちらほら見えて、新鮮でした。
逆に言えば、そんな素人の無茶な指揮にも必死で考え瞬時に判断をしている演奏者の方達は流石プロだと関心しました(もちろん、ごまかし切れなかった部分も有ったようですが(^^;))し、指揮者は単なるメトロノームとは違うんだ、と改めてその大変さを実感しました。
中3の頃ただピアノが弾けるってだけで無理矢理合唱コンクールの指揮をやらされ背も低くまとめる力もなくただ静かにして下さい〜って叫びながら困って指揮台で泣き出した事を思い出しました…
それでも本番では気持ちよくて特等席で聞いてるような感じがしていい経験になったと思います!
指揮者には音楽センスだけでなく人間的魅力やまとめる力や決断力やら…いろんな人間力がいるんですね…佐渡さんの指揮に魅了されるのはそういう部分も素敵だからなんだなあと番組を見ながら思いました
第九の彼も魅力的でした♪♪♪
2週にわたり楽しませて頂きました。
クラシックにあまり興味がない母にも「題名」は親しみやすい番組のようですが、特にこの企画では声を上げて笑いながら観ておりました。
これからもこの企画をぜひ続けて頂下さい。
何人か優勝者が集まったら、グランドチャンピオン大会など開催して、さらにグレードアップされた姿も観てみたいです♪
昔わたしが小澤さんや岩城さんをテレビで楽しく観ていたように、
中・小学生のうちの子ども達が「題名」を観ています。
そして佐渡さんは、指揮者の中で一番親しみのある存在なのですよ。
きっと彼らが大人になった時
「なんて贅沢な番組だったんだ!」
と思うだろうな~、と楽しみです。
「振ってみたい人ー!」の声にはテレビに向かってみんなで
「はい!」「はい!」と手を挙げてしまいました。
会場は盛り上がったんでしょうね!
今朝はまさかの寝坊で、とっくに番組も終わってる時間に飛び起きあわてて出かけたもので、今、ビデオを観ながらこのコメントを書いていますが・・・出場者の方、みなさん本当に音楽がお好きで指揮することを心から楽しんでおられて、観ていてこちらまで楽しくなりました!「未来の巨匠で賞」の男の子のティンパニを振ったときの嬉しそうな顔が印象的でした。グランプリのお坊さんも素晴らしかったです。きっと学生時代は学生指揮で鳴らした方だったんだろうな~。
「オーケストラがやってきた」は佐渡さんと同世代の私も、あのテーマソングを今も懐かしく思い出しています。指揮って面白そう、と初めて思ったのも、たぶん山本直純さんを見て、立ったと思います。ほんと、私もいちどはオーケストラを指揮してみたいなあ~。
今回の振って見ましょうもとても楽しかったです。
指揮は難しそう~と改めて思ったりして。
最後に振った、和尚さん。
「ぼくは指揮者になれなかった」というコメントが印象的でした。
少しの間でも指揮台に上がれ、夢は叶うということも再確認しました。
佐渡さん、指揮者になれて良かったですね!!
シュトラウスの常動曲にあわせて、♫オーケストラがぁやってきた~~と歌っていたのを懐かしく思い出しました。
一度だけ観覧に行き、ゲストはたしかアグネス・チャンさん。
生のオーケストラを聴いたのは初めてだし、テレビの収録も初めてだし、2回分なので途中でまた「こんにちは~!」ってはじまるし。
いろいろな意味でカルチャーショックでした。
今回、予選を突破して自信にあふれた指揮・勇気を出してぶっつけ本番で飛び入りした人・会場のあったかい雰囲気もいいですね。
題名の地方での収録、ないかなぁ~~?
純粋に「音楽をたのしむ」ことの喜びが、伝わってきました。
でも、指揮って難しいんですねぇ。。。