2009年09月13日 09:30

9月もまだ前半だというのに、今年は早々と秋らしい風が吹くようになりましたね。兵庫県立芸術文化センターでも、新しいシーズンのスタートです。団員は3年間の契約で毎年少しずつ入れ替わるシステムですので、今年の春にオーディションをした10名の新しいメンバーがデビューしました。まだまだ危なっかしいのですけど、それでも彼らの力を精いっぱい出して、最初の演奏会を多いに盛り上げて、乗り切ってくれました。3日間、超満員のお客様からの温かい拍手が、彼らに自信を与えてくれます。若いころというのはとにかく自信のないものだから、この拍手だけでも、彼らを兵庫県に集めた理由があるように思いました。

 

 さて、今回は名曲「ラプソディー・イン・ブルー」の誕生秘話でした。こんなにワクワクする裏話って面白いですね~。ところで、今回は少しお芝居じみた事をした僕ですが、この収録以降、どうも僕に芝居をさせようという意図を台本からひしひしと感じます。まあ、それはそれで楽しんでいるのですけれど、実際の名曲の誕生はもっともっと熱く展開していったのではないでしょうか。だってこの曲を聴いてくださいよ!何でもありの、とってもアメリカンな時代ですものね。全ての人が夢を持ち、勇気とジョークを忘れない。アメリカだからこそ生まれた、間違いなく、最高傑作ですね!

視聴者からのコメント
2009年09月16日 14:56
40年来のファン

青島先生が言われたと思おもいますが、量産作曲家の、ヴィヴァルディ、ハイドン、モーツアルト
にとって、作曲期間3週間は朝飯前なんでしょう。(夫々、内容は素晴らしい。)
ガーシュウィンにとって、3週間は丁度よかったのでは。西洋音楽にあまりはまり込む
とガーシュウィンらしさが発揮出来なくなったのでは。丁度、蕎麦やラーメンを茹ですぎると
腰が弱くなるように。独奏部分が多いようで、当日、ぶっつけで弾いたんでしょうか。
ラプソディーインブルーの4年後、パリで「パリのアメリカ人」作曲。その折、ラヴェルに
指導を求めたら、「君に教える事はない」といわれたとか。それ程才能あったのでしょう。
作曲期間3週間は、ホワイトマンの深慮遠謀だったのでは。グロフェのオーケストレーション
大家の前田先生の評価伺いたかったです。
アメリカが西欧の作曲家に影響を与えたのは、当番組で取り上げたドヴォルザークがあります
が、ナチスを避けてニューヨークにいた、ミヨーが「ニューヨークのフランス人」を作曲
したのはユーモアなんでしょうか。
それと、黛さんが高く評価した、アメリカ人作曲家アイブズを取り上げてはいかが
でしょう。黛さんに触発されて、LP、CDを集めました。ホリディシンフォニィは、
バーンスタイン、代四交響曲は、小沢マエストロの指揮でした。

2009年09月15日 12:24
AGUS

この曲は吹奏楽部に所属していた中学時代の思い出の曲です。
クラをやっていた友達から、ある日この曲を聞かされ、冒頭のクラリネットソロでびっくりしました。
「何?いま誰か泣いてた?楽器が壊れたの?それともCDプレイヤーが壊れたの?」といった感じで何が起きたのか理解できませんでした。
その後、その友達がしばらく一生懸命そのグリッサンドを吹こうと練習しているのを見て「音楽っていいなあ」と思いました。
それから2年後、今度はトランペットの友達に勧められて聞いたS.ナカリャコフのCDになんとこの曲が入っているでは有りませんか。
金管でどうやってグリッサンドをやるのか不思議でしょうがなく、家に帰ってCDを聞くのが待ち遠しくてたまりませんでした。
そしていざ聞いてみるとその見事なグリッサンドに感動しました。しかも冒頭だけでなく終盤でも再度織り交ぜられていて、「ジャズっぽいな、流石超一流は違うな」と感じました。
そんな懐かしい思い出を思い返しながら、今週は本当に楽しませて頂きました。

2009年09月14日 14:21
ラプソディーinブル~す

ラプソディーインブルーの誕生秘話、面白かったです。
松永貴志さんのピアノも素晴らしい。
もっと聞いていたかったです。
もちろんお二人の演技も楽しかった!
ガタンゴトン言いながら弾いてくれるピアニストに、関西弁で笑わす指揮者。普通の音楽家なら、やらないしお願いもされないですよね。
それにしても、あの名曲が『アメリカンラプソディー』だなんて・・・!

2009年09月13日 22:58
サドラー2号

「ラプソディ・イン・ブルー」誕生秘話、面白かったです。あんな素晴らしい曲があんなにバタバタした感じで誕生したなんて、まさしく「歴史が動いた」ときって、こういうものなんでしょうね。皆さんの演じられたミニお芝居?とっても面白かったです。佐渡さん、ぜひまた、本格的なお芝居にも挑戦してくださいね!けっこうイケると思います。

2009年09月13日 12:16
ブルー♪

朝から佐渡さんのお芝居に爆笑、
松永貴志くんの楽しそうな演奏に元気をいっぱいもらいました。
芸文コンサート一日目に行きました。若さあふれる演奏で楽しかったです。アンコールのハンガリー舞曲 始まると会場から拍手があり一体感があって楽しかったです。

2009年09月13日 11:06
piapiaとpiapiaの母

ラプソディ・イン・ブルーを堪能しました!私はもともと演奏された松永さんのファンだったので、それ自体嬉しかったです。彼はジャズピアニストでありながら、メロディラインもちゃんと聴かせてくれて、クラシック畑の私にも分かりやすくて好きです。
(ジャズ専門の方から見れば邪道かなあ。。。まあ、個人の好みということで、お許しくださいね)
そしてそして、金聖響サン!私も母も大ファンです!指揮をされているときの表情1つ1つにうっとり・・・です!(佐渡さんももちろん素敵ですよ!!!その次に、ということにしておきましょう!!!)

2009年09月13日 09:30
げ@一介のリスナー

1924年。ニューヨークシティ。ポップス、というか、当代きっての流行歌のヒットメーカーではあったものの、クラシックなんて作曲できると思っていなかったジョージ・ガーシュウィン。それがたった3週間でこんな歴史に刻みこまれる不朽の大作をものするとは。
わが幕末・維新の故事もさりながら、時代が人々を動かす瞬間て古今東西を問わず本当にあるものなんですね。
まさしく「その時、歴史は動いた」。
ホワイトマン万歳。グローフェ万歳。そして何より、ガーシュウィン万歳。