2009年09月06日 09:30
佐渡裕の2009年夏は、スーパーキッズオーケストラの演奏会で締め括りました。スーパーキッズは兵庫県立芸術文化センターで、ホールがオープンする前から取り組んできた、「夢を持った大人が夢を持つ子供を育てる」大事なプロジェクトです。オーディションをパスし、全国から集まった小学生から高校生からなる弦楽オーケストラですが、それはそれは感動的な音を鳴らします。兵庫では、もう7回目の演奏会ですから、沢山のファンの方がその魅力をご存知で、今回も発売直ぐに、2000席分のチケットが完売しました。僕の今後の目標は、彼らを世界に連れて行くこと!ヨーロッパの音楽の本場で、あっと言わせたいと企んでいます。8月半ばの河口湖での合宿から兵庫での本番までに、病気が二名、怪我が一名、蜂刺され一名と、色々なことがあり、引率している大人も大変でしたけれど、子供達は良い音を鳴らそうと必死です。仲良くするために、感謝の想いを伝えるために、彼らも笑ったり泣いたりと忙しい夏でした。音楽は素晴らしいですね。彼らから、またたくさん教えられた夏でした。
 

さて今回の放送はビッグゲストの登場でした。ファジルと僕は、もう十数年来の友達です。今回も題名出演のためだけに来日してくれました。この収録の数日後、パリでリハーサルの後、ホテルに帰ろうと道を歩いていると、通り沿いのカフェから「Yutaka!」と誰かに声をかけられた。ふと見ると、なんとそこにファジルが!何もそんなにしょっちゅう会わなくてもいいのですが、人の縁って面白いですねぇ。ファジルとは音楽の話はもちろん、人生のこと、家族のこと、様々な話をします。お互いに何も隠さず付き合える、僕にとってはとても珍しく貴重な存在の音楽家です。

視聴者からのコメント
2009年10月12日 08:28
ゆり

この番組をとおして いろいろな芸術家の方を知ることが多いのですが、今回のファジル・サイさんという音楽家には ほんとうに感動いたしました。
演奏中はもとより お話を聞いていても凄く人間的に魅力的な方だと感じました。トルコの風土から生まれたような音楽を表現しつつ、ジャンルの枠にとらわれることのない演奏にぐぐーっとひきこまれてしまった時間でした。
いつも感じることですが、この番組を見終えたあとは なにかしら心が素直になって気持ちも前向きになり自分もまた頑張ろうという気がわいてきて、明日からの活力源になっています。
佐渡さんはじめこの番組に携わってらっしゃる方全てに感謝ですm(^・^)m

2009年09月06日 22:03
サドラー2号

ファジル・サイ氏が言った、音楽家は自分の国を体現しなくてはいけないという言葉、なるほどなあと思いました。佐渡さんも日本で生まれたことをクラシックの中に体現しておられると思います。トルコといえばすぐ思い出すのは、佐渡さんも番組でおっしゃってましたが「トルコ行進曲」。トルコの軍楽隊が鳴らしていた音楽がヨーロッパ人にとってはとても新鮮で、当時の音楽家がこぞってそのリズムを自作に取り入れていき、クラシック音楽は転換期を迎えることにもなっていきましたよね。でも、その割りにトルコの本来の音楽ってあまり知らないんで、ちょっと興味がわきました。中東の別の地域の音楽なら昔聴いたことがあるんですが。自分の国の文化と他国の文化、どちらも大事にしてお互いに刺激し合えたらいいなと思います。

2009年09月06日 15:55
tsuki

今まで知らなかったので、今回の放送を聴いてとってもビックリしました!!!こんなピアニスト&作曲家がいたんだ~!もっと聴きたい!と。
本当にこの番組は毎週楽しみです!これからもずっと録画しながら見ます!

2009年09月06日 13:54
piapiaとpiapiaの母

素晴らしかったです!彼はピアノを熟知している感じですね!トルコの弦楽器を表現する奏法、ジャズのようなリズム感がワクワクさせてくれる一方で、綺麗なピアノ本来の音色も魅せてくれて、それもすごく楽しそうに演奏していらして、聴いているこちらも幸せになりました。

2009年09月06日 12:46
A.akiko

毎日曜日のこの時間は自分にとってお初のアーティストの時は見逃さなくてよかったと思い得した気分です!
今日のファジル.サイさんのを聴いて感動物でした。そこですぐに観覧希望のハガキを書きました!どうか当たりますように!!

2009年09月06日 09:44
emiemi

彼の音から紡ぎだされる音楽は、まさに「音」が「楽しんでる」ように聴こえます。
軽やかなピアノで、爽快な日曜の朝をむかえられました。

2009年09月06日 09:30
げ@一介のリスナー

ボスポラス海峡をはさんで欧州と接するアジアの歴史ある大国、トルコ。
かつてはサイグンという作曲家も生んだこの国から久々に登場したジャンルを軽々と越える作曲家のが今日のファジル・サイです。
ピアノで「春の祭典」を弾きこなしたり、エキゾチックなジャズを聴かせてくれたり、ピアニストとしても煌びやかな才能で圧倒的なサイさんですが、とりわけ彼の作曲した「ブラック・アース」から聞こえてくる寥々としたトルコを吹き渡る風の音が日本人である私の心に沁みいる今日この頃です。
交響曲でも協奏曲でも、もっともっと彼の作品が聴きたいものですね。