2009年03月22日 09:30

 
シエナ・ウインド・オーケストラとのツアーはいつものことながら大盛り上がり。岐阜、名取、新潟、妙高と、それぞれの地で完売御礼のお客様に大歓迎していただきました。今回のツアー、最後の公演先の妙高では、終演後にお花の代わりにお米とお酒をいただき、白飯大好きの僕にとっては、こんなに嬉しいことはありません!そしてツアーの合間を縫って、題名の収録もシエナと行いました。大阪淀川工科高校の名物先生、丸谷明夫先生や、85歳になられた岩井直溥さんもゲストに迎え、そして吹奏楽経験者の山﨑バニラさんのおしゃべりと、富樫鉄火さんの楽曲解説で、内容も大変充実。5月の放送を楽しみにしていてください。その後すぐに再びパリへ発ちました。パリはすっかり春。真っ青な空がとっても気持ちいいです!
さて、今回はわらべ歌の特集。今回のゲスト深川和美ちゃんと僕は、もう長い付き合いです。彼女の御主人は僕の行きつけのジャズ喫茶「木馬」のマスターです。今回も一緒に出演してもらった「深川和美と童謡サロン」はとても素敵な活動をしていて、子供からおじいちゃんおばあちゃんまで、世代の差を音楽で繋いでいます。僕も京都の法然院で四季折々開かれる童謡サロンに伺ったことがありますが、お客さんも参加して、お絵かき歌で絵を描いたり、振り付けがあったりと、毎回とても楽しい時間を過ごしました。季節を感じ、人のぬくもりを感じて皆で声を出し、そして常に遊びの感覚に溢れている童謡こそ、我々の音楽の原点のように思います。

そして、ブー子先生こと近藤信子先生と、とんとんやかたの子供達、かわいかったですね~。番組でもブー子先生にわらべうたに関する様々な質問がありましたが、先生のお考えは揺らぐことのない、とてもはっきりしたものでした。それは、わらべ歌はとにかく楽しい。そこには想像力を育てる力や、子供達が仲良く暮らす工夫で一杯。言い換えれば、大人も含めて、人が一緒に幸せに暮らすヒントが一杯詰まっていて、子供達の成長には欠かせないものだということです。なかなか口にしなくなったわらべ歌、どうでしょう、子供達とはもちろん、大人同士で歌ってみるのもいいかもしれません。

視聴者からのコメント
2009年03月27日 20:17
いしかわ

わらべうたって最近ほんとに耳にしなくなりました。わたしも多分、幼稚園のときくらいにはないちもんめやったくらいでほとんど知りません。が、やっぱり自分が日本人だからか、そんなに多く聴いてきたわけでもないのに懐かしさも感じるし、ごく自然に音楽とそれに乗っかた言葉しみこんできます。情景がぶわーっと浮かびます。こうゆう歌って本当に想像力を育む良い勉強になりそうです。それに体も使うから面白い。しかも(テレビの前でやってみたら)意外と難しい。このちょっと難しいっていうのがまた熱中するのに重要な要素なんではないかとにらんでいます。

アレンジされた曲もすごくカッコよかったです。まさかのカッコよさでした。むしろびっくりでした。とくにわたしは「からすどこゆく」がもの凄くよかったです。カッコいいっていうのもあるけど、音楽にある美しさや面白さも、わらべ歌って実はしっかりもってるんだなぁ、って思いました。

それにしても、からすどこゆくのじゃんけんにことごとく全敗したのはどういったことでしょうか。ショックでした。

2009年03月24日 18:08
yuu

わらべうた…そういえば幼稚園の頃にやったなぁ…と思いました。

今思ったんですけど「わらべうた」ってどの地域でも統一って事が無いんですよね、地域によってはリズムもメロディーも、遊び方もバラバラな地域もあるんですよねぇ…。

普通のクラシックやポップスのような楽譜のある曲ではなくてわらべうたのような「楽譜のない曲」っていうのも面白いなぁ…と思いました。

2009年03月24日 01:43
ジュラ

「わらべうた」久しぶりに聞きましたが、イイものですね!
サックスの平野さんの子守唄の編曲は、ジャズのようでカッコよく、でも音色がとても美しく、素敵なアレンジでした♪もっと違う曲も聴いてみたいと思いました。

2009年03月22日 22:58
ちーくんのママ

しのママさん
ぶーこ先生と親子でわらべうたを遊んだことがあります。
ぶーこ先生のご本はお勧めです。
「にほんのわらべうた」
http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?isbn=978-4-8340-3147-8
CDで音も付いていますし、遊び方が沢山書いてあります。
子供と本気であそんでくださいね。

2009年03月22日 21:15
ハナハナ

こんにちは☆
毎週観ています!
今日のわらべうたの「つるつる」やってみたーいと子供がお風呂に入っているときに話し出し、歌詞を思い出すのに一苦労(笑)一生懸命調べました。
私も知らない「わらべうた」とっても魅力的でした。
佐渡さんも楽しそうでしたね(*^_^*)
これからも楽しみにしています。

2009年03月22日 18:54
Miyabi

こどもの頃、かしこまった音楽というよりは、遊びの手段であったわらべ歌を懐かしく聴かせて頂きました。
深川さんの歌は以前、生で聴かせて頂き、感動しましたが、今回、平野さんのサックス演奏はとてもわらべ歌とは思えないかっこよさで、また新たな感動でした。

2009年03月22日 10:02
しのママ

わらべうた遊び。時として思い出したように学級(特別支援学級)で、しています。番組でぶー子先生がおっしゃっていたように、どんどん変化してその場に応じて楽しくしていける!!いろーんな子の反応を見ながら、楽しい中で動きやリズムを誘い出していく!!そんなわらべ歌を学びたいのですが、音楽シロウトの者にはその術がないのです。誰か教えてー

2009年03月22日 09:43
emiemi

「わらべ歌」懐かしいですねぇ。。。いくつになっても、身体に染み付いているのに、最近口ずさむことがなかったです。♪♪♪歌ってみると、なんだか心がほんわかします。

2009年03月22日 09:31
サドラー2号

私が教育大の学生だったとき、音楽の教授は小泉文夫さんらのフィールドワークを受け継ぎ、わらべ歌の研究をしておられました。私はその研究室には入らなかったけど、学科の全員授業のときにいろいろとわらべ歌の魅力を教えられました。今日紹介されたとんとんやかたの皆さんが歌っておられたわらべ歌は関西バージョンとは旋律や言葉がかなり違うところがあり、郷土性が色濃く出るわらべ歌の面白さを改めて思いました。ぜひ今度は、地域による遊び方の違い、歌の違いなども比較していただいたら面白いと思います。また、わらべ歌に使われている旋律が東洋固有の音階の中からいちばん東の地域、つまり日本に固有の音階の基礎でできていることなども、ぜひ世の中の皆さんに知っていただきたい。わらべ歌を研究することは、自分の日本人としてのアイデンティティーを再発見することになると思うからです。

2009年03月22日 09:30
げ@一介のリスナー

「うた」とは言っても、「わらべうた」は、話し言葉のリズムだったりテンポだったり抑揚だったり、要するに、楽理以前のもっと何か、時代がどのように変遷しようとも日本人の日々の暮らしの根っこ、生命の根本なんですよね。作曲家間宮芳生さんの顰に倣えば、「音楽の足の裏」こそが「わらべうた」なんだと再確認しました。