2008年11月30日 09:30
今週は月曜日に兵庫から東京に移動。さっそくサントリー「1万人の第九」の練習が待っていました。大阪の年末の風物詩にもなっているこの壮大な第九ですが、参加者は東京にもたくさんいらっしゃるのです。東京から参加するぞ!というわけですから、この東京クラスのテンションの高いこと…。もちろん、関西側も負けてはいられません。週末には、関西でも通称「サド練」と呼ばれている僕の直接合唱練習が熱く始まりました。本番は12月7日。きっと素晴らしいコンサートになるでしょう。
第九練習の間の平日もお休みなわけがありません。もちろん「題名のない音楽会」の収録です!今回も面白かったですよ~。1本目は先週兵庫の定期演奏会でもとりあげた、バーンスタインの交響曲第2番「不安の時代」をメインに、ブルーノ・フォンテーヌ氏をソリスト、そして長年の友人でスポーツ&音楽ライターの玉木正之さんをトークゲストに迎えました。神奈川フィルハーモニーがとてもいい演奏で応えてくれました。もう一本は、僕がとても尊敬しているパティシエ小山進さんと、ケーキ作りと音楽という、かなり珍しいコラボレーションを試みました。ケーキと音楽の共通点は多いと思います。なにしろ子供からお年寄りまで、ケーキも音楽もあると幸せですものね!
さて、今回の放送は、「出光音楽賞」の受賞者たちの発表です。僕も指揮者としてデビューをした頃にこの賞をいただきました。まだまだ指揮者として経験も浅く、自信もなかなか持てなかったとき、大きく背中を押してもらった賞です。今回は残念ながら僕は参加できなかったので、今回のブログ、後半は久保田直子ちゃんにバトンタッチします!では直子ちゃん、よろしく!
はい、久保田です!皆様こんにちは! 今年も、「出光音楽賞受賞者ガラコンサート」で素敵な演奏を聴くことができました。昨年のガラコンサートに引き続き、大先輩の松井さんと一緒に司会をさせていただきました。
まずお1人目は、ヴァイオリンの米元響子さん。ガラコンサートでは全楽章、40分の大作を堂々と華やかに演奏されました。なにより圧倒されたのが、情熱的でありながら、正確できらきらと輝くような米元さんのヴァイオリンの音色です。本当に素晴らしい演奏でした。
お2人目は、作曲の小出稚子さん。この作品を聴いて、一体どんなことをしてこんな不思議な音が?と思われたのではないでしょうか。「ケセランパサラン」というのは、白くてふわふわした生きもので、「幸せを呼ぶ」という言い伝えがあるそうです。小出さんは、その「ケセラン パサラン」達が、きゃっきゃと笑いながら落ちてくる様子を描いたのだとか。まさにそんな、ちょっと奇妙な、わくわくするような響きを持った曲でした。
最後の演奏は、ギターの大萩康司さん。私はこの「悲歌風協奏曲」を今回初めて聞いたのですが、第1楽章の出だしでギターが奏でる繊細な音色に、思わずどきりとしてしまいました。皆さんに放送でお聴きいただいた第3楽章は、オーケストラとギターとの絡み合うような掛け合いが素晴らしく、なにかに突き動かされるような情熱を感じる演奏でした。
それぞれの皆さんの演奏、作品はどれも素晴らしく、本当に豪華な受賞コンサートとなりました。今後のご活躍をご期待しております!
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私もクラシックギターを弾いています。「題名」には小さい時からお世話になっていますが、今回、連続でギターを取り上げていただいて、とっても嬉しいです♪
いつもの「題名」とは違いましたが、興味深く皆さんの演奏を拝見しました。是非佐渡さんとの共演も見てみたいと思います。
私はクラシックギターを習っています。オーケストラとのギター協奏曲はあまり聴いたことがなかったんですが、大萩さんの演奏とても素敵でした。いつかあんなふうに弾けるようになるといいなと思います。
3名とも素晴らしい演奏でしたね!小出さんの作品のような現代音楽は、普段ではなかなか聴く機会がないので、貴重な経験でした。