2008年11月09日 09:30
今週はスイスのジュネーブで演奏会をしてきました。今までも何度か指揮台に立ってきましたが、ここにはスイス・ロマンド管弦楽団というスイスを代表するオーケストラがあります。昔からのレコードファンには懐かしい名前ではないでしょうか?やはり黄金時代は巨匠アンセルメが指揮者をつとめた頃でしょう。そして今回演奏会をしたビクトリアホールは、残響3秒を超える音響が素晴らしいのですが、内装も物凄く美しいホールです。僕は子供の頃アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管のレコードを毎日のように聴き、そのジャケット裏に使われていたのが、このビクトリアホールの写真だったのです。子供の頃に写真でいつも見ていた憧れの場所。そこに指揮者として立ち、現実に拍手を受けている喜びは、なんとも表現出来ないほどのものがあります。
今回は地元ジュネーブ音楽院の学生たちとスイス・ロマンド管との共演で、ホルストの「惑星」という大曲を演奏し、プロジェクターで映像も使って、コンサート初心者や、子供から大人まで皆さんにオーケストラサウンドを存分に楽しんでもらおうという試みでした。世界に誇れるその国を代表するオーケストラが、地元の学生と一緒に舞台に立ち、更に次の世代に大きな感動を届けて行く。ヨーロッパの懐の深さを実感した一日でした。
さて、今週の放送は大人気企画「第4回振ってみまSHOW」前半戦です。今回から僕自身がビデオ審査をしました。なかなかレベルの高い、個性豊かな出場者がそろったのではないでしょうか。いきなり感動あり、涙ありの楽しい収録になりました。なかでも僕の注目は、カラヤンの見事なまねをやりきった大森隆志さん。腕の振りももちろん似ているけれど、身体の重心の取り方とか、音楽上の緊張感の維持と開放など、本当にみごとにカラヤンの特徴を捕らえています。前回は挑戦者だったルー大柴さんが今回は審査員に昇格!指揮をしたときはあれだけ緊張していたルーさんも、人の事となるといつもの調子でパワー全開!いやしかし、後半戦ではまたまたビックなゲストが登場します!次回もお楽しみに!
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第2回から楽しみに拝見しています。毎回レベルが上がりますね。「惑星」の思い入れタップリに号泣、真壁君の音の層、休符の意味を出した演奏に唸りました。講評も素晴らしい。
振ってみまShow!4の参加者です。
とても素晴らしい体験をありがとうございました。
みな、それぞれの音楽観があった中、私の指揮はどうだったか?と、とても気になっています(というのも、まだ放映を見ていないので)。
大森さんは、本当に素敵でした。
機会があったら、また、あの「カラヤン」を見せて頂きたいですね。
皆さん、それぞれに味のある指揮で素晴らしいですね!「うまいなあ~」とか「この若さで」とか感心する方は何人もいらっしゃったけど、指揮の技術ではなく私を音楽そのもので感動させた方がいらっしゃいました。音を聴いただけでなんだかこみ上げてくるものがあって、自分でも驚いてしまいました。音楽は素晴らしいですね。日本中に、私と同じように、いえ私よりももっともっと音楽を愛する方がたくさんいらっしゃるんだと思うと、なんだかとても嬉しくなります。次回放送の後編も楽しみにしています!
毎回感動してしまう企画です。
今回も佐渡ヶ島からの出場者に涙。
学生たちの初々しさに感激。
音楽っていいですね。
佐渡さんの真剣な眼差しも素敵。
ルーさんの楽しい審査員ぶりにも好感が持てました。
1分間の夢の舞台を見させていただきました。それぞれの思いが一杯詰まっていましたね。
「夢」を持つことの喜びを改めて感じることができました。私も夢に向かって頑張りますぅ!