2008年05月11日 09:30
ヨーロッパからの第2弾。舞台がフランスのパリからドイツのベルリンに移りました。こういう感じで毎週のように僕の仕事場は変わります。今回の撮影の時も、パリの前にはイタリアのヴェネチアでコンサートをやっていて、ベルリンの後にはウィーンで公演をしました。合間にオーケストラのオーディションもしたから、日本→イタリア→フランス→イギリス→ドイツ→オーストリア→フランス→日本という6週間の旅行日程でした。もちろん、それぞれでオーケストラが変われば、曲目も変わるし、当然言葉も違うし、よく「枕が変わったら寝られない…」なんていう方もいらっしゃいますけど、こういう生活に慣れたとはいえ、緊張と喜びの絶えない毎日です。
今回のベルリンの映像では、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団との演奏会のハイライト映像とリハーサルのシーンが流れましたが、なかなか貴重な映像だと思います。自分が英語にしろ、ドイツ語にしろ、外国語をしゃべっているというのは、どうも照れ臭いものですね。恥ずかしいけれど、でも、やっぱり喋らないことには練習は進まないしね…。ですから、今も時間があれば、中学生のように語学の勉強は続けています。
このオーケストラと僕、実は長い付き合いになります。数年前までベルリン・シンフォニーという名前だったんですが、まだ僕がヨーロッパデビューして間もない1994年頃、ドイツで一番最初に指揮をしたプロのオーケストラなんです。
さて、番組でも紹介されましたが、僕はこの5月中頃、またベルリンで仕事をしています。今度はベルリン・ドイツ交響楽団という、ベルリンのまた別の名門オーケストラと、イエス・キリスト教会というところでチャイコフスキーの交響曲第5番を録音します。この教会は、フルトヴェングラーをはじめとする数々の名指揮者が歴史的な録音を数多く残した場所で、僕は子供の頃、この場所でカラヤンがベルリンフィルと録音をした、ベートーヴェンの交響曲をよく聴いて育ちました。縁あって、フランスで僕の指揮活動は始まりましたが、僕の身体に幼い頃から染み込んでいたものが、行きたい場所を目指して動き出したといえるのかもしれません。

視聴者からのコメント
2008年05月14日 02:56
おーりー

チャイコフスキーの交響曲第5番は大好きな楽曲です!どんな場所で収録されたかを想像しながらCDを聴くことはなかったので、今回の映像を思い出しながら聴けるのをたのしみにしてます♪

2008年05月13日 23:45
とくゆみ

前回に続き
貴重な海外でのご活躍の様子が
観れるなんて本当に嬉しい限りです。
ハイドン!大好きです。
バロック大好き♪
日本でももっと演奏して欲しいです。

想い入れのある場所で
録音出来るなんて・・・
夢を追い続けて実現させる佐渡さん
なんて素敵なんでしょう~~~!
私も頑張ります!!

2008年05月13日 21:16
Miyabi

先週のフランスに続いて、ドイツでのご活躍の様子や名門オケの演奏が聴けて、とても楽しかったです。
終演後、おじいちゃんのお客さんが「耳のご馳走だった」と言われていましたが、たくさん耳のご馳走を食べて肥えたお客さんを、熱くさせる佐渡さんは音楽に対してさらに熱い情熱を持った方なのですね。
今でも中学生のように語学を勉強されているというお話を読んで、私も見習わなければと思いました。

2008年05月13日 05:35
まっつぁん

さっき録画を見ました。
以前は「今頃~を演奏してるところかなぁ」と想像することしかできなかった海外公演の映像が見られるなんて!!しかもリハーサルまで。ブラームス、ハイドン、R.シュトラウス。みんな好きだけど特に見たかったハイドンに大満足!!ベルリン・ドイツ交響楽団とのイエス・キリスト教会でのチャイコフスキー5番。残響2.4秒のホールでの録音はどんな演奏になるのだろうと、今バーンスタイン:ウィーンフィルのチャイ5を聴きながら想像しています。CD発売が楽しみです!!

2008年05月12日 22:27
hiro

今回は出先でワンセグ録画。ちょっと録画状態が良くなくて演奏もナレーションも皆さんの言葉も飛びがち。があん!という自分としては寂しい事になりました。
それでも日本と違う空気が感じられました。ホールも教会も素敵な所ですね。同じものを日本に作っても同じ空気にはならないでしょうねえ。
それにしても英語もドイツ語もペラペラな佐渡さんを見ているともう少し勉強した方がいいなあとわが身を振り返ってしまいました…。

2008年05月11日 20:47
sheryl

今日はベルリンでの演奏会のようすが見れて、うれしかったです。ヨーロッパのコンサートホールの雰囲気やなかなか見られない練習風景など、とても興味深いもので、コンマスさんのやりとりなど、こうやって音楽に息が吹き込まれていくんだなぁと思いました。そして、佐渡さんのドイツ語、かっこよかったです☆ 英語より流暢に話されてましたね。コミュニケーションのひとつとして、その国の言葉を話したいという風なことをおっしゃられていたのが、ステキでした!
それから、イエス・キリスト教会は、偶然さいきん聴いた、ブラームスのドイツ・レクイエムがレコーディング(1955年)されてた場所だったので、不思議な気持ちで眺めていました。日本では、古いものと新しいものが分断しているように感じるけど、ベルリンでは、古いものも溶け込んで、新たな歴史を刻んでいるように感じました。
また、佐渡さんの海外からのドキュメントを楽しみにしています!

2008年05月11日 11:04
伽羅@misica

イエス・キリスト教会でステンドグラスを背景にカラヤンポーズを取る佐渡さん、カラヤンの音が思い出されるとおっしゃっていましたが、ほんとうに感慨気深いご様子でした。今週行われる録音のイメージがしっかりと掴めたことでしょうね。
今回聴くことのできたコンサートのハイライトの中でも、ハイドンはわりとじっくり放送していただけましたね。弦だけの小編成だから、指揮台に立たず、指揮棒を持たずで指揮される佐渡さんでしたが、その表情もしっかり放映されてファンとしては嬉しかったです! 流れるように柔らかく、軽妙に優雅に、だけどメリハリはっきりと指揮しておられたのが印象的で、豊かな表情と うねるような指揮で、あたかもご自分が弾いていらっしゃるかのような弦との一体感を感じさせられました。こういう指揮をされる佐渡さんも、見ていて引き込ますね~。
演奏会終了後のオケメンバーとの熱い握手、聴衆の喜びのコメントや最高の賛辞、佐渡さんの高揚したお姿に、本当に素晴らしい演奏会だったということが、はっきりと伝わってきました。
2回にわたる佐渡裕INヨーロッパ、ものすごい宝物を佐渡さんからいただいた気分です。

2008年05月11日 10:52
akiko

クラシックにあまり興味がなかったのですが、好きなディズニーの回から番組をみて、フランスの回、そして今日のドイツの回も見てしまいました。なんだろう?と自分でも不思議なのですが、佐渡さんの本当に楽しそうな姿をみて、クラシックを聞くと理解できる気がするのです。私も世界で活躍する佐渡さん、日本で活躍する佐渡さん、そしてクラシックに誤解を持っていた私のような人たちに広めてほしいです。

2008年05月11日 10:00
サドラー2号@東京

昨日、公開録画を拝見して今朝はホテルで放送を見ました!流暢にドイツ語を話してる佐渡さんなんて、これまで知り機会は無かったですから、とってもうれしかったです。それより何よりうれしかったのは、終演後のお客さんの反応です!わざわざオスローから聴きにこられた方にも驚きましたが、年配のご婦人が「ダイナミックで透明な音」と表現してくださったことに感激です。常にすばらしい音楽に触れていらっしゃる、耳の肥えたベルリンのお客さんをも感動させる佐渡さんの姿に、胸が熱くなりました。ぜひまた、佐渡さんのヨーロッパでの活躍を番組で紹介していただきたいし、できれば日本国内での佐渡さんの活躍も紹介していただきたいなぁ~~

2008年05月11日 09:50
通行人

先週に引き続き今週も、素晴らしい内容でした!このように世界で活躍する佐渡さんの「題名のない音楽会」、期待しています。

2008年05月11日 09:49
げ@一介のリスナー

イエス・キリスト教会で録音したカラヤンの録音と言えば、オネゲルの典礼風交響曲が好きでした。十字架に対峙し、ステンドグラスを通した光を浴びつつ演奏される佐渡さんのチャイコフスキー、楽しみにしています。