ミテシル日記

“サッチーノ”こと藤岡幸夫さんが贈る情熱のシベリウス!

2015年07月19日

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ヒュヴァー フオメンタ! おはようございます! 番組レポーターのペンシルです。

 

今日の放送は、指揮者の藤岡幸夫さんが、日本だけでなく世界にシベリウスの音楽を広めた故・渡邉曉雄さん最後の愛弟子として、師匠から受け継いだシベリウス魂を披露してくださいました。

 

シベリウスを生んだフィンランドというと、ペンシル的には白夜やオーロラなど神秘的な自然の宝庫というイメージ。シベリウスの音楽を聴いていても、北欧の雄大な景色が目に浮かんでくるのですが、藤岡さんいわく「それだけじゃない」。シベリウスには、人格者で自分に厳しく、自然への愛を持った人というだけでなく、ケンカをして収監されたり浪費癖があって経済破綻したりという別の一面があったのだとか。藤岡さんは渡邉先生から、作品の背景にあるそうしたシベリウスの「感情の激しさを大事にしろ」と教えられたそうです。今日の演奏では、ラテン系のキャラクターから渡邉先生に“サッチーノ”と呼ばれていたという藤岡さんの、情熱ほとばしる指揮で、今までにないシベリウスを聴くことができました。ありがとうございました!

 

今回、もう一つ印象に残ったのは、佐渡裕さんとシベリウス作品の関係。放送でも、交響曲第3番にまつわるほろ苦エピソードが語られましたが、どうやらあまり親しい間柄ではなさそう(笑)。ところが、藤岡さんによれば「佐渡さんの師匠のバーンスタインは、シベリウスの最も良き理解者」で、佐渡さんもバーンスタインから交響曲4番のレッスンを受けているのだそうです。当時は「正直に言ってあまり興味がなかった」という佐渡さんですが、藤岡さんにとってシベリウス晩年の交響曲4番や5番は「勉強していて幸せ」な作品なのだとか。そんな藤岡さんの熱弁と熱演に触れ、佐渡さんも「今から勉強する」とおっしゃっていましたね。藤岡さんと佐渡さんは同年代。指揮者同士が交わす貴重な切磋琢磨の機会を目撃させてもらいました。

 

さて、明日は海の日。夏休みが始まった学校も多いと思います。みなさんいろいろな遊びの計画があるでしょうけれども、藤岡さんや佐渡さんのようにどうか勉強もお忘れなく! ペンシルも頑張ります。

というわけで、今回はここまで。

また次回。ナハダーン!

 

(ペ)

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