ミテシル日記

母アンナが紡いだシュトラウス一家物語&お天気からみる名曲の裏側

2015年07月26日

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グーテンモルゲン! おはようございます、番組レポーターのペンシルです。

 

母にとって娘はライバル、息子は恋人のような存在と言われることがありますが、今日の放送で取り上げたシュトラウス一家では、母アンナが夫に隠れて愛する息子に秘かに音楽教育を施し、お世辞にも家庭的とは言えなかった父とのライバル競争を仕掛けたプロデューサー的な存在として紹介されました。ウィーンを語る上で欠くことのできない音楽一家のシュトラウス家では、優雅なウィンナ・ワルツからは想像できないような意外な家庭劇が繰り広げられていたのですね。

 

さて、トークゲストの石原良純さんは今回、シュトラウス2世の『雷鳴と稲妻』が表現している天気の解説を披露してくださいました。「緯度が高いウィーンの冬は長く、夏は短い。だから、夏の到来を告げる雷の音や光にワクワクしている気分が感じられる」というのが、気象予報士としてウィーンの気候から得た良純さんの曲解釈。これに佐渡裕さんはとても感心していらっしゃいました。事実、この曲は冬の寒い時期に書かれていて、佐渡さんいわく「春とか夏のタイトルがついている曲は冬の寂しい時期に作られている」ことが多いそう。そこには「精神的な活動があって、恋愛的でもある。北ヨーロッパ芸術の大事な要素」なのだとおっしゃっていました。

 

これに気を良くした良純さん、「だから天気はおもしろいって言ったでしょ? 音楽にも通じるんだよ!(笑)」と、あの“良純節”で会場のみなさんに天気への関心をアピールしていましたよ。そんな良純さんから飛び出したこの日の名言はこちら。

 

「空はどこにでもある!」

 

暑い暑いと言っているだけでなく、この夏は空を見上げてお天気と音楽の関係を考えてみるのもいいですね。

 

というわけで、今回はここまで。

次回は「世界名曲めぐり」でお会いしましょう。チュース!

 

(ペ)

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