ミテシル日記

見て知って良かった〜!ハートフルなトロンボーンの世界

2014年09月21日

140921

 

 グッモーニン、エブリワン! 番組レポーターのペンシルです。

 

今日の放送は、トロンボーンの魅力がたっぷり詰まった30分でしたね。収録の最後に佐渡裕さんが、「舞台ではなかなか取り上げられない細かいことを伝えようという企画主旨に、ぴったりの内容だった」と振り返っていましたが、あの特徴的な形と中低音の楽器ということくらいしか知らなかったトロンボーンの、広くて深い世界を知ることができて、ペンシルはとっても楽しかったです。

 

音程を右手で操るスライドのポジションと唇、そして何よりも耳で創るという繊細な楽器でありながら、ものまねが得意でユーモラスな雰囲気を湛えるトロンボーンの魅力を紹介してくださった3人は、共演経験のある佐渡さんから見ると、「なんてったって超絶技巧の中川英二郎さん」「奏者としてすばらしい上に、すごくいいお弟子さんを育てている呉信一さん」、そして「ゆるキャラのような見た目といい音で和ませてくれる、功ちゃんこと藤原功次郎さん」という、三者三様の個性で日本のトロンボーン界を牽引する存在です。

 

ハーモニーを奏でるのが得意な楽器ということでしたが、そんなトロンボーンでもソロとしての見せ場があるのが、あの有名なラベルのボレロ。中川さんによるとトロンボーンは10番目にソロが回ってくるそうですが、チューニングが終わってから約7分、一度も音を鳴らさず、いきなりあのメロディーを吹かなければならない状況は、中川さんほどの演奏家にとっても「すごく怖い!」こと。なので、学生を指導するときには、わざと6〜7分待たせてから吹かせるようにしているそうです。すると、さっきまで普通に吹けていたフレーズが吹けなくなってしまうことがあるというのですから、舞台に立つ演奏家がいかに強いプレッシャーと闘っているか、うかがい知ることができますね。

 

この恐怖感は、日本で一番、ボレロの演奏回数が多いという日本フィルハーモニー交響楽団の藤原さんも同じようにお持ちで、ソロを待つ間には「これまでの人生が走馬灯のようによみがえる…(笑)」のだとか。

 

そんな会話をニコニコと聞いていた中川さんが、最後にひと言。

 

「そのボレロをやりたくないから、僕はジャズミュージシャンになりました(笑)」

 

ペンシルは、トロンボーンだけじゃなく、温かいチームワークを発揮するトロンボーン奏者が大好きになりましたハートたち (複数ハート) 今後は、ボレロに限らずトロンボーンに注目ですね!

 

ということで、今週はここまで。スィー ユー ネクスト タイム!

 

(ペ)

視聴者からのコメント

2014年09月28日 23:46

あやこ

初めまして!

私は、高校でトロンボーンを担当しています!
トロンボーンだけの特集はあまりないのでとても嬉しいです。
また、再放送という形か動画を期間限定だけでも見たいです。
とても、為になるので図々しいと思いますが本当によろしくお願いしたいです!!(´・_・`)

2014年09月21日 12:39

題名ファン

いつもの事ながら納得しました。懐かしく思い出されるのは
谷啓さん。幼い頃は笑い転げながら観ていたけど・・・ご存命
なら絶対この対談に参加されていたでしょう。楽器全般に云える事ですが奏者がいとも簡単に(?)演奏されてるように感じてあるいは憧れて手にした時から人知れず苦労なさり今に至ってらっしゃるのですね。他の番組で佐渡さんが指揮者は唯一音を出さないポジションみたいな事をおっしゃてましたが・・・
一番大事な役であることは音楽ファンならだれでも知ってますよ!

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