2015年03月08日

みなさん “おはよがんす” 番組レポーターのペンシルです。
今朝は、東日本大震災の被災地、岩手県から送る復興応援企画の第2弾として、世界的作曲家の冨田勲さんによる、岩手出身の作家、宮沢賢治を題材にした『イーハトーヴ交響曲』が演奏されました。
以前、佐渡裕さんが、「土地ごとに持っている音がある」という主旨のお話をされていたことがあるのですが、今回の演奏はまさに“岩手の音”だったように思います。花巻弁の語り部・藤原幸子さん、混声合唱団イーハトーヴフレンズのみなさん、原躰剣舞保存会のみなさんが、郷土への愛と誇りをもって岩手収録スペシャルバージョンの『イーハトーヴ交響曲』を高らかに奏でてくださいました。
放送でも紹介されましたが、冨田さんが最初に賢治作品に触れたのは今から70年前。当時の冨田少年は、賢治の作品から「次元の違いを感じた」そうです。また、初めて岩手山を見たときに受けた雄大な印象は、「まるで山が空に飛び立つようだった」とも。そんな冨田さんが抱き続けていた賢治や岩手への思いが、長い時を経て結実したのが今回の交響曲なんですね。東日本大震災から丸4年を迎える今、ペンシルはこの作品にレクイエムのような響きや、人生の讃歌を感じ取りましたが、みなさんはどう思いましたか。
さて、次回は東京に戻って、弦楽四重奏団モルゴーア・クァルテットの演奏をお届けします。この“モルゴーア”とは、賢治が親しんだエスペラント語で「明日の」という意味にちなんでいるそうです。スタッフに確認はしていないのですが、たぶん偶然と思われるこのラインナップ。ペンシルはとても楽しみにしていますよ♪
というわけで今回はここまで。
次回もどうぞお楽しみに。スィーユー!
(ペ)