ミテシル日記

「どんなに練習しても弾けない」難曲は聴くに限ります(笑)!

2015年02月08日

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グッモーニン、エブリボディ! 番組レポーターのペンシルです。

 

今日の放送では、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を、ピアニストの及川浩治さんと佐渡裕さんが、熱のこもった演奏で披露してくださいました。及川さんと佐渡さんは約20年前、この曲で初共演されたそうですよ。ラフマニノフのピアノ協奏曲というと第2番が有名ですが、第3番も青島広志さんの解説にあったように、「ショパンの繊細さとチャイコフスキーの大胆さを合わせ持った」素敵な1曲でしたね。佐渡さんが「2番と3番の間には大きな壁がある」と言うほどの難曲で、演奏会で聴けるチャンスは少なそうですから、今日は貴重な機会だったかもしれません。

 

さて、今日話題になったラフマニノフの手の大きさ。開いたときには27センチあったと言いますが、身長180センチの青島さん(意外と背がお高い!)、186センチの佐渡さんは、相応に大きい手をされているのですが、それでもラフマニノフの手の模型と比べてみると第一関節に届きません。そして、及川さんはというと、なんと第二間接ほどまでの大きさなのです! 「ちょうどショパンと同じくらい」ということですが、及川さんがこの曲を弾く条件の一つと考える「10度」(ピアノの鍵盤でドから一オクターブ上のミまでの距離)は届くのだとか。

 

そのショパンには、及川さんが思うに、青島さんが放送で冒頭部分を弾いてくれた「エオリアン・ハープ」のように指を広げる曲が多く、逆にラフマニノフには、密接した音域で細かく演奏する曲が多いのだとか。「自分の苦手なことを強化する目的があったのでは」とは及川さんの分析。一方、青島さんは「できそうにないことをやってみせることで、聴衆から拍手をもらっていたのでは?」と推察されていましたが、みなさんはどう思いますか?

 

「どんなに練習しても弾けない」

 

これが、青島さんがこの難曲を評した言葉です。なんとも絶望的な表現ですね~。でも、幸いなことにピアニストではないペンシルは、超絶的な技巧とそれに挑む音楽家のパッションを存分に堪能することができましたよ。

 

それでは、また次回お会いしましょう。スィーユー!

 

(ペ)

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