2013年10月06日 09:30
【沼尻さんの楽屋訪問!】 おはようございます。 今朝の樫本大進さんのヴァイオリン、お楽しみいただけましたか? 秋空に染みるような、清々しい音色でしたね~ さて次回も、ドイツと日本を中心に活躍中のゲストをお招きします。今年8月、ドイツの名門『リューベック歌劇場』の音楽総監督に就任された、指揮者の沼尻竜典さんです! 【佐渡裕さんにとって沼尻さんは、海外で活動する指揮者として同志的存在とか】
番組をご覧の方には、指揮に興味をお持ちの方も多いと思います。このコーナーにも、らっぴさん(18歳・女性)から「指揮者の皆さんにとって、指揮していて楽しい曲ってありますか?」との質問が届きました。そこで、今回は沼尻さんの楽屋を訪問。お時間をいただいて、いろいろとお話を伺ってきました。 * * * 本間 「指揮していて楽しい曲はありますか?」という質問が来ているのですが… 沼尻 人によってそれぞれだと思いますが、オーケストラとうまく息が合って、お客さんも集中して聴いてくれていると感じられたときは、どんな曲でも楽しいですね。ただ、僕の場合は、オーケストラの編成が百人以上とか、五線譜も30段くらいあるとか、そういう曲の方が燃えます!10段くらいじゃ物足りない(笑)。
本間 沼尻さんの指揮は、踊るような指揮ですね。 沼尻 そうですか? そんなつもりはないんですが、右側から音が欲しいという時は、やはり体が右に動いてしまうとか、そういうことはありますね。その方が分かりやすいということもあるんですが、反対側の人たちは「私たちのこともかまってよ」と思っているかも(笑)。指揮者はオーケストラ全体を相手にしているので、やはり中心を定めることが大事だと思いますね。
本間 協奏曲を指揮する時は、他の曲と違いがありますか? 沼尻 協奏曲では、オーケストラとソリストをきちんと合わせるというのが指揮の主目的。ちょっとズレてるかなという時が指揮者の出番で、逆にうまくいっている時は邪魔をしないことです(笑)。
本間 沼尻さんはピアノを弾きながら指揮もされますね。 沼尻 弾いている間は両手がふさがっちゃうので指示を出すのは難しいんですが、指揮者がいない分、ソロの演奏をオーケストラみんなが聴こうと集中するから、かえって合っちゃったりするんですよ。指揮だけの時とは、また違う面白さがありますね。
本間 いろいろと教えていただきありがとうございました!
なんでも気さくに答えてくださった沼尻さんですが、実は本番以上に?とても緊張なさっていて、逆にこちらが恐縮してしまいました。世界の大舞台で活躍される沼尻さんの、何事にも真摯に向き合う誠実なお人柄を感じました。
Chie 追伸:沼尻さんの指揮による協奏曲とピアノの弾き振りは、10月27日放送予定の『MADE IN JAPAN~日本の協奏曲』で紹介予定です。楽しみにお待ちくださいね。 ~~~~~~~~~~~~ 『本間のホン音』では、出演者のみなさんや番組への質問を募集しています。 私に見て、聞いて、調べてきてほしいということがありましたら 下のバナーからどしどしお寄せください。楽しい質問をお待ちしています ~~~~~~~~~~~~ 視聴者からのコメント
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