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【第22回】オタク的多趣味を極めた男・米沢守が愛する7のこと!!

投稿日:2016年02月03日 17:33

『相棒』にまつわる知識や情報をテーマに沿ってお届け!
発信するのは、相棒フリークを自認するグループ“相棒ラボ”。
オフィシャルスタッフではないファンならではの愛ある切り口で作品の魅力をお伝えします!

【第22回】
オタク的多趣味を極めた男・米沢守が愛する7のこと!!

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様々な趣味を持っていることが判明し、ときにその趣味が事件と絡むこともある鑑識の米沢守(六角精児)。今回は、そんな米沢の多趣味ぶりに注目! すごいのは鑑識の腕だけじゃない、米沢が極めたオタク的趣味の世界に迫ります!

1. 携帯の着信音を出囃子にするほどの落語好き

シーズン1第3話「秘密の元アイドル妻」(2002年10月23日放送)で、“落語好き”という、右京(水谷豊)と共通の趣味があることが判明した米沢。そのときは、事件の証拠物件をきっかけに落語の話になり、博識の右京から「あなたもなかなかお好きですね」と言われるほどの知識を披露していました。以来、シーズン6第9話「編集された殺人」(2007年12月19日放送)で、右京が米沢に借りていた「志ん生の貴重なエアチェック」(カセットテープ計3巻)を返しに来たり、シーズン12第6話「右京の腕時計」(2013年11月20日放送)で、右京と享(成宮寛貴)からお礼に高座の“かぶりつき(最前列の席)”のチケットをプレゼントされてご機嫌になったりと、右京とすっかり趣味仲間に。さらに、シーズン7第13話「超能力少年」(2009年1月28日放送)では、携帯の着メロを古今亭志ん生の出囃子に設定していることが分かり、落語への愛を感じさせました。

2. 鉄道オタクで部屋はグッズでギッシリ!

シーズン8第5話「背信の徒花」(2009年11月18日放送)では、米沢が駅弁を食べながら観ていた電車の車窓風景DVD(タイトルは「地方の車窓から vol.7」)が事件発覚のきっかけに。尊(及川光博)から「どこが面白いんですか?」と問われた米沢が、「どこがって、全部ですよ!」と声を荒げて詰め寄る姿が、ディープな鉄道マニアであることを物語っています。また、シーズン13第11話「米沢守、最後の挨拶」(2015年1月14日放送)では、鉄道の模型やグッズで埋め尽くされている米沢の部屋が映し出され、鉄オタぶりを垣間見せてくれました。ちなみに、米沢を演じる六角精児さん自身、大の鉄道ファンであることが知られています。ご本人曰く「乗り鉄」だとか。

3. 意外な一面!? ギター一本で路上ライブも

シーズン6第6話「この胸の高鳴りを」(2007年11月28日放送)では、証拠品として押収したギターを流暢に弾く一幕が。薫(寺脇康文)にそれを見とがめられると、「すいません。元ギター小僧の悲しき習性で、ついついチューニングをしてしまいました」と弁明しています。その後、映画「相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿」(2009年3月28日公開)では、実際にギター一本を抱えて路上ライブを開いている姿が! オタク的な趣味ばかりでなく、意外にも(!?)アクティブな一面をのぞかせています。

4. ジャンルを問わず小説を読むのが大好き

読書家でもある米沢。シーズン2第6話「殺してくれとアイツは言った」(2003年11月19日放送)では、右京にサインをもらってきてほしいとわざわざ頼むほど、ハードボイルド作家・菅原英人(大杉漣)に心酔していることを明かしています。さらに、シーズン6第3話「蟷螂たちの幸福」(2007年11月7日放送)では、「一時はオタと呼ばれても過言ではないほどに」ミステリー作家・蓬城静流(荻野目慶子)のファンだったと告白しました。そして、シーズン9第1話「顔のない男」(2010年10月20日放送)では、恋愛小説で人気を得ていた水元湘子(安藤麻吹)について、「ファンなどと生易しい言葉では定義できません」とまで語っています。また、シーズン12第13話「右京さんの友達」(2014年1月22日放送)では、殺人事件で逮捕されたミステリー作家・烏森凌(加藤厚成)について、右京から「ミステリーマニアから見た烏森さんは、どういう作家だったのでしょう?」と問われ、「ルックスの良さもあり、華々しくデビューしたんですが、小説の内容は重厚さに欠け、マニアの評判は良くありませんでしたね」と辛口の批評をしています。

5. オタク趣味の王道!? 漫画もチェック!

小説ばかりでなく、漫画にも造けいが深い米沢。シーズン7第3話「沈黙のカナリア」(2008年11月5日放送)では、「かつて漫画喫茶と呼ばれていた頃、一時は毎晩のごとく」と、ネットカフェ通いを認めています。さらに、シーズン14第8話「最終回の奇跡」(2015年12月9日放送)では、人気漫画家・箱崎咲良(玄理)が大怪我から復活したこと、そして“殺人事件を予言した”という奇跡を、「素晴らしいと言うよりほかありません」と大絶賛。さらに、「先生に疑いの目が向けられるようなことは、私には耐えられません」と言い、右京に予言が奇跡だということを証明してもらいたいと、わざわざ特命係の部屋に来て捜査を依頼するほどの熱の入れようでした。

6. ゲームにもお金をつぎ込んでいることを告白

シーズン7第13話「超能力少年」(2009年1月28日放送)では、予知能力があるという少年と、ゲームを通じて“友情”を育むシーンが。右京と共に、少年が予言したという殺人事件の捜査にあたっていた米沢。部屋でゲームをする少年に攻略のアドバイスをおくって一気に距離を縮め、携帯の番号まで交換していました。子供に興味がない右京とは対照的に、ゲームや漫画に詳しい米沢は、子供と相性がいいのかも。また、シーズン10第14話「悪友」(2012年2月1日放送)では、1000万人を超えるユーザーを持つSNS連動型ゲームに、「かくいう私もいくらつぎ込んだかわかりません」と言って右京を「おやおや」と驚かせ、重度のゲームマニアであることを告白しています。

7. そのほかにも圧倒的な多趣味ぶり

ほかにも、シーズン4第10話「殺人生中継」(2005年12月14日放送)では、“アナオタ仲間”がいるくらいアナウンサー好きであることを告白し、シーズン4第14話「アゲハ蝶」(2006年1月25日放送)では、子供の頃に“虫博士”と呼ばれていたという薫と意気投合。さらに、シーズン5第13話「Wの悲喜劇」(2007年1月17日放送)では、捜査一課の面々と麻雀をしに行く途中に事件に遭遇し、シーズン13第15話「鮎川教授最後の授業」(2015年2月11日放送)では、一人で海釣りに興じている姿を垣間見せています。このように、数え上げたらきりがないほど、圧倒的な多趣味を誇る米沢。鑑識作業で徹夜なんてことも多いはずですが、いったいどう時間をやりくりして趣味の世界にまい進しているのか? 米沢の私生活には、まだまだ謎が多いようです。

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そして、今夜9時放送の第14話では、落語好きの右京が、若手お笑い芸人が出演する小劇場にも興味があることが判明! 劇場で知り合った一組の若手芸人が、殺人事件の真相を知っている可能性を追っていきます。思わずニヤリとさせられる、右京と米沢のやり取りにもご注目ください!

相棒シーズン14
第14話「スポットライト」
ゲスト:渋谷謙人 駒木根隆介 小林麻子
今夜9時!

<予告動画>

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【第21回】あまり真似てはイケない!? 杉下右京の10の思考と行動!!

投稿日:2016年01月27日 20:44

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【第21回】
あまり真似てはイケない!? 杉下右京の10の思考と行動!!

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今夜9時放送の第13話「伊丹刑事の失職」では、殺人を自殺と見誤った伊丹(川原和久)が刑事クビのピンチを迎えます。しかし、そんな切羽詰まった状況でも右京(水谷豊)はいつも通り至ってクール。亘(反町隆史)から「冷たいですね」と言われても、「冷たいとは?」と返す始末。そこで今回は、右京の特異な思考と行動をクローズアップ! あらためて、独特なキャラクターを掘り下げていきます!

1. 正義感がとことん強く曲げない

潔癖と言っていいほど常に絶対的な正義を求めている右京。「相棒-劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜」(2010年12月23日公開)では、“影の管理官”をめぐる逮捕劇で小野田(岸部一徳)が暗躍。正義を貫こうとする右京と、警察組織を守ろうとする小野田が、互いに相容れない価値観の中で決定的に対立します。ただ、小野田がかつて「杉下の正義は時に暴走するよ」と言っていた通り、右京が求めている絶対的正義もまた危うさをはらんでいるのも事実。それは、右京自身も肝に銘じているようで、「時に正義とは残酷なものなんです。ですから、覚悟が必要なんです」と、自身が貫こうとしている正義への覚悟と信念を語っています。

2. 頑固で意外と負けず嫌い

元妻のたまき(益戸育江)いわく、「頑固で不器用で変わり者」な右京。負けず嫌いなところもあるようで、シーズン2第2話「特命係復活」(2003年10月15日放送)では、「売られたケンカは買いますよ。そして必ず、勝ちます」という言葉を発しています。これは、特命係の追及で自供に追い込まれた犯人が、「行き過ぎた捜査があった」と思わせ、右京たちに責任を負わせるため、計算づくで服毒自殺を画策。その策略がまんまとハマって特命係は謹慎処分を受けるのですが、右京はその挑発を真っ向から受けて立ったのでした。ちなみにこのセリフの前に右京は、「どちらかといえば穏やかな人間です。争いごとは好みません」と、自身の性格を分析しています。

3. 誰にでも敬語で話す

上司や年上の人間はもちろんのこと、部下や犯人、さらには子供にまで敬語で話す律儀さも右京の特徴。シーズン4第11話「汚れある悪戯」(2006年1月1日放送/2時間半スペシャル)では、身代金の受け渡しについて「明朝、また連絡するね」と言ってきた誘拐犯に対して、「明朝かけるとおっしゃっている」なんて敬語を使っていました。また、放送中のシーズン14第7話「キモノ綺譚」(2015年12月2日放送)では、友達と話すような口調(いわゆる、ため口)の子供に対しても、「申し訳ない」「眼鏡です。分かりますか」などと、しっかり敬語で応じていました。ただ、それが相手によっては慇懃無礼(丁寧過ぎてかえって失礼なこと)に映ることもあるようで、シーズン1第12話「午後9時30分の復讐 特命係、最後の事件」(2002年12月25日放送/2時間スペシャル)では、“閣下”こと元外務省高官の北条(長門裕之)を丁寧な言葉で追及した結果、「ど~もお前は癇に障るなぁ」と、言動そのものを煙たがられていました。

4. 時々激昂する

普段は穏やかで紳士的な右京ですが、犯した罪の重さを理解していなかったり、言い逃れをしようとする犯人に対しては、ときに激昂して声を荒げることも。例えば、シーズン3第6話「第三の男」(2004年12月1日放送)では、犯行を認めず「人権侵害で訴えるわよ」とうそぶく犯人の女を、「いい加減にしなさい!」と大声でしかりつけています。また、シーズン4第21話「桜田門内の変」(2006年3月15日放送/2時間スペシャル)では、罪を犯した警察関係者を、「恥を知りなさい!!」と一喝しています。激昂シーンは他にも数多くあり、「まだわからないのですか!」「開き直るんじゃない!」といった名セリフを残しています。

5. 怒りが頂点に達すると顔がプルプルする

あまりに感情がたかぶると、顔がプルプル震えるのも右京の特徴のひとつ。事件の真相に愕然としたときや、恐ろしい事態が起こると察したときなどにもプルプルすることがありますが、やはり一番多いのが、激昂した際、つまり怒りとセットのパターン。例えば、シーズン1第11話「右京撃たれる 特命係15年目の真実」(2002年12月18日放送)。特命係誕生のきっかけとなった籠城事件で、当時警視庁公安部の参事官で現場指揮官だった小野田(岸部一徳)から強行突入の指示が出されますが、作戦参謀だった右京は人命優先を理由に指令を拒否。小野田から作戦参謀解任を言い渡され、あまりの怒りに顔を震わせます。右京が顔をプルプルさせるのは、少なくともこの当時からあったようです。

6. 相手の気持ちをくむことがあまりない

右京自身は自然に振る舞っているつもりでも、周囲からは「冷たい」「思いやりがない」「空気を読まない」と思われがちな右京。シーズン3第1話「双頭の悪魔」(2004年10月13日放送)では、異動命令を受けた薫(寺脇康文)に対する態度を、角田(山西惇)から「薄情だよな」「あんたのね、そのドライな態度が、亀山を傷つけたっつうの」と責められています。確かに、薫がサルウィンに旅だったシーズン7第9話「レベル4~後篇・薫最後の事件」(2008年12月17日放送)では、万感の思いで「お世話になりました!」と頭を下げた薫に、無言で手を差し出し握手を交わしただけでした。そして、右京が電話で薫に最後にかけた言葉は、「どうか、気をつけて行ってください。以上です」のみ。しかし、それは相手の気持ちをわかった上で、あえて感情を抑えているのか、単に不器用なだけなのか、本当のところは右京本人にしかわからないところです。

7. 友達が少ない

これは右京の独特な性格がもたらした結果と言った方がいいかもしませんが。プレシーズン第1話「刑事が警官を殺した?」(2000年6月3日放送/2時間スペシャル)では、たまきから「この人ね、お友達いないの」と言われていました。また、シーズン4第19話「ついてない女」(2006年3月1日放送)では、初対面の幸子(鈴木杏樹)から「お友達、少なくありません?」と問われ、「確かに多くはありませんねえ」と答えています。ただし、まったく人に受け入れられないということはなく、シーズン2第7話「消えた死体」(2003年11月26日放送)では、名曲喫茶で出会った多治見(若松武史)という男と意気投合し、彼が脅迫容疑で留置所に入れられた際には、「友より」というメッセージを添えて名盤レコードを差し入れていました。また、シーズン12第13話「右京さんの友達」(2014年1月22日放送)では、紅茶を通じて知り合った毒島(尾美としのり)に気に入られ、自宅にまで招かれています。そのラストシーンでは友達が少ないことを知ってか知らぬかはわかりませんが、毒島のことを「右京さんの友達です」と享に言われています。右京の言う通り、確かに多くはないものの、“友達ゼロ”というわけではなさそうです。

8. たまにイタズラをする

たまきから「四角四面(真面目で堅苦しい)」と評されたこともある右京ですが、お茶目な性格を時折垣間見せています。例えば、シーズン11第7話「幽霊屋敷」(2012年11月28日放送)では、幽霊が出ると噂の洋館に監視カメラの回収に来た享に、先に来ていた右京はあえて声を掛けず、背後に立って驚かせるという、意図的か否かわからないちょっとしたイタズラを仕掛けています。また、この連載の【第8回 頭脳明晰だけじゃない!驚くべき右京の9の能力!】でも取り上げましたが、シーズン11第18話「BIRTHDAY」(2013年3月13日放送)では、自分が誤って舐めたハンドクリームをそれとは伝えず享にも舐めさせるというイタズラを。このように多面性を持った性格も、右京の特徴のひとつと言えるでしょう。

9. オカルトに理解がある

シーズン3第19話「異形の寺」(2005年3月23日放送/90分スペシャル)で、イギリス留学中に幽霊スポットを訪ね歩いたことがあると自ら明かし、オカルト的なことに興味と理解があることを公言している右京。シーズン5第2話「スウィートホーム」(2006年10月18日放送)でも、薫(寺脇康文)が買った“幽霊屋敷”に興味津々。シーズン7第13話「超能力少年」(2009年1月28日放送)では、「僕、お化けと超能力は信じています」とはっきり口にしています。ただ、右京自身は幽霊を見たことがないようで、見たことがあるという人のことを、かなりうらやんでいるようです。

10. たまに違法捜査する

法令遵守が基本の右京ですが、正義を貫くためなら、時に法律スレスレの行動に出ることも。シーズン6第19話「黙示録」(2008年3月19日放送/2時間スペシャル)では、真犯人のアパートを強制捜査するために、強引な手段で家宅捜査令状を取りました。また、シーズン8第1話「カナリアの娘」(2009年10月14日放送/2時間スペシャル)では、当然のように数度の“不法侵入”を。さらに、容疑者の家で事情聴取中に「お手洗いを借りたい」と言って違う部屋を物色したり、デスクの引き出しやロッカーを開けて中を確認するなんてことは日常茶飯事。「相棒-劇場版II-」で、右京は小野田に「目的が手段を正当化するとは思えませんね」と言い、厳しく糾弾していますが、その一方で真実を追求する好奇心には勝てないというのもまた右京の性格なのかもしれません。
今夜9時放送の第13話「伊丹刑事の失職」では、これまでで最大の危機に瀕する伊丹に右京は手を差し伸べるのか? 刑事生命を掛けることになる伊丹の見せ場もタップリ! ぜひ、お見逃しなく!

相棒シーズン14
第13話「伊丹刑事の失職」
今夜9時!

<予告動画>

 

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【第20回】陣川公平の恋愛遍歴! プレイバック9!!

投稿日:2016年01月20日 17:47

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【第20回】
陣川公平の恋愛遍歴! プレイバック9!!

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“特命係 第三の男”陣川公平(原田龍二)が、今夜9時から放送の第12話「陣川という名の犬」で約1年ぶりに登場! 陣川といえば、思い込みが激しく、綺麗な女性に惚れっぽい性格。そこで今回は、懲りない恋愛体質の陣川が、これまでどんな恋愛…というより“片思い”を繰り返してきたのか、まとめてプレイバック! 悲しくもどこか微笑ましい、破局の顛末をお伝えします。

1. 記念すべき“初恋”の相手は可憐な女学生

シーズン3第6話「第三の男」(2004年12月1日放送)
恋のお相手:専門学校の学生 千葉ハル子(遠藤久美子)
陣川が相棒シリーズに初めて登場。2度の誤認逮捕が原因で、特命係に左遷されたという設定でした。しかも最初は左遷だと気づいておらず、かねてから希望していた捜査部門への異動が叶ったと勘違い。意気揚々と特命係に現れますが、花の里で実質的には左遷人事であることを聞かされ、初の泥酔。それでもめげない彼は、異動早々、アベック宝石強盗の容疑者と似た女が、向かいのマンションに引っ越してきたと言って、右京(水谷豊)たちを巻き込み張り込みを開始します。問題の女性は、居酒屋でアルバイトする専門学校生のハル子。最初、犯人で間違いないと主張していた陣川ですが、監視を続けるうち彼女に恋心を抱くようになり、「悪いことする娘(こ)には見えませんもん」と擁護派に転身。一緒に捜査にあたっていた薫(寺脇康文)は、個人的な感情で動いたり、捜査に不慣れで余計なことばかりする陣川に徐々に苛立ち、一触即発の状態に。その後、ハル子はラブホテル連続強盗殺人の容疑まで掛けられ、捜査は思わぬ方向に転がっていきます。それでも、ハル子を信じて肩入れする陣川。最後、事件は意外な結末を迎えますが、陣川の恋はハル子にフィアンセがいることが発覚してあえなく撃沈。ここから、陣川の恋愛連敗伝説が幕を開けます。

2. 年上のキャリアウーマン相手に高望みの恋

シーズン6第2話「陣川警部補の災難」(2007年10月31日放送)
恋のお相手:コンサルティング会社社長 紫藤咲江(高橋ひとみ)
陣川2度目の登場では、ストーカー被害を相談してきたファンドマネージャーの咲江に恋心を抱く。しかし、右京は、咲江ほど頭のキレる人物が、陣川に相談を持ち掛けたことに違和感を覚え、彼女の周囲で発生した男性の転落死との関連を疑います。ところが、咲江にメロメロの陣川は、彼女に疑惑の目を向ける右京に激怒し、捜査の邪魔までする始末。それでも追及の手を緩めない右京は、咲江にある罠を仕掛け、事件を解決に導きます。結果、陣川の恋は成就せず。失恋の末、花の里で酔い潰れてくだを巻く、お約束のパターンはこの回から始まります。

3. 監禁から救ってくれた“命の恩人”に一目惚れ

シーズン7第18話「悪意の行方」(2009年3月11日放送)
恋のお相手:IT企業社員 久保田優子(原史奈)
右京と陣川が貨物船に監禁されているという衝撃の事態から物語がスタート。陣川は、警察に通報して監禁状態から救い出してくれた優子という女性に一目惚れしてしまいます。やがて、この拉致事件の実行犯の男は逮捕されますが、事件には学校裏サイトの書き込みが絡んでいることが判明。実は優子は、その裏サイトが置かれた掲示板を管理するIT企業の社員で…という展開でした。すべての真相を知った陣川は、「運命の出会いだと思ってました」と述懐し肩を落とします。この回は、花の里での泥酔はなく、ほろ苦い余韻を残す結末となりました。

4. 偶然で会った“運命の人”には裏の目的が…!?

シーズン9第5話「運命の女性(ひと)」(2010年11月24日放送)
恋のお相手:イタリア料理店勤務 桧原奈緒(京野ことみ)
“片思い製造機”陣川が次に惚れた相手は、イタリア料理店で働く桧原奈緒でした。出会いは、街角で不審物を発見した陣川を、奈緒が置き引きと早とちりしたことがきっかけ。ただし、この出会いには裏があり、奈緒はある目的のために陣川に近づいたことが明らかになります。そんな事とは露知らず、たちまち奈緒のことが好きになってしまう陣川。結婚式のブーケトスをゲットしたという陣川に呆れた尊(及川光博)から、「運命の人に出会う」と皮肉を言われても、きっちり真に受けていました。しかし、最後はやはり玉砕。「陣川さんの運命の人は、私じゃない」とはっきり奈緒に宣告され、またしても花の里で泥酔することになります。

5. 恋愛体質の陣川でも“不倫はご法度”なことが判明

シーズン9第17話「陣川警部補の活躍」(2011年3月2日放送)
恋のお相手:該当者なし
この回でも陣川が事件解決のキーマンに。事件関係者として北薗摩耶子(霧島れいか)という妖艶な人妻が登場し、陣川は例によって一目惚れを…と思いきや、本人の口から意外な一言が! 尊に「摩耶子さんを運命の人とか思ってませんよね?」と鎌をかけられた際、「冗談言わないでくださいよ。僕が人の奥さんを好きになるわけないじゃないですか」と断言。それを聞いた尊は、「そこに線があるんだ」と妙に納得してしましたが、恋愛体質の陣川にも線引きされた“守備範囲”があったことにビックリ。結果、この回では失恋はおろか、恋愛することさえなかった陣川。花の里で酔い潰れることもなく、手柄を立てたことに上機嫌のままエンディングを迎えました。

6. 妊婦に恋した陣川が父親になることを決意

シーズン10第17話「陣川、父親になる」(2012年2月29日放送)
恋のお相手:写真店で働く妊婦 青井由香利(松本莉緒)
この回で、陣川が恋するのは、妊婦でシングルマザーの由香利。彼女が働く写真のプリントショップに、陣川が手配写真の現像を依頼したのが2人の出会ったきっかけ。その頃、由香利は妊婦としてドキュメンタリー番組の密着取材を受けていたのですが、担当の女性ディレクターが服毒死する事件が起き、その死に不審を抱いた彼女が陣川に相談するという展開でした。陣川は、シングルマザーになる覚悟をしている由香利と結婚し、父親になる決意をしますが、それは完全に独りよがり。最後は、由香利とお腹の子の父親が寄りを戻して大団円。陣川はやはり、花の里でくだを巻くことに。さらに、女将の幸子(鈴木杏樹)から、妊婦を彷彿とさせる“子持ちししゃも”をつまみに出されるという悪意なき追い打ちを受け、悪酔いに拍車がかかるのでした。

7. 資産家令嬢との同棲生活を夢見て華々しく散る

シーズン11第13話「幸福な王子」(2013年1月23日放送)
恋のお相手:資産家令嬢 野間あずみ(足立梨花)
右京の相棒が代替わりしても、相変わらずの陣川。今回は、享(成宮寛貴)の恋人・悦子(真飛聖)の知人女性で資産家令嬢の野間あずみに一目惚れします。事の発端は、悦子の職場近くのカフェでアルバイトしているあずみから受けた、消えた彫刻の捜索依頼。陣川は、悦子の頼みで個人的に動き出した享に同行し、あずみと出会います。庭の彫刻が忽然と消えたというこの不思議な盗難事件が、右京が別で追っていたイベント会社社長の殺害事件と結び付き、やがて意外な事実が浮かび上がってきます。一方、陣川の恋はというと、例によって先走り、一緒に住む部屋まで探していたのですが、最後にあずみからイケメンの彼氏を紹介されて一発アウト。最後は花の里でくだを巻き、右京にまで絡む泥酔ぶりを見せます。

8. インテリ美女に利用され最後はやっぱり撃沈

シーズン12第11話「デイドリーム」(2014年1月8日放送)
恋のお相手:大学心理学部准教授 西牟田叶絵(雛形あきこ)
この回では、インテリ美女に恋。きっかけは、ネットの夢診断で知り合った大学の心理学部准教授・叶絵から、「自分が死ぬ夢をみて不安になった」と相談を持ち掛けられたことでした。聞けば叶絵は、予知夢をみる力があるといい、すっかり彼女に夢中の陣川はそれを信じ、率先してボディーガードを買って出ます。幽霊や超能力に興味のある右京も捜査に乗り出しますが、叶絵の同僚の准教授が刺殺されるなど、事件は二転三転。思わぬ結末へと繋がっていきます。それでもやはり、陣川の恋は成就せず。叶絵は最後、本当に陣川を信頼していたことを明かすのですが、陣川にしてみれば思い込みの失恋ではなかったことだけがせめてもの救い。しかし、ラストはまたも花の里で泥酔。「いつか陣川さんにぴったりの女性にめぐり会えますよ」という幸子の“予言”にも聞く耳を持たないのでした。

9. 新たな失恋パターン!? やり手女社長に自ら絶縁状

シーズン13第17話「妹よ」(2015年3月4日放送)
恋のお相手:ヘッドハンティング会社社長 高柳沙織(魏涼子)
陣川の妹・美奈子(水崎綾女)が初登場。ストーリーの中心となったのは、美奈子の拉致監禁事件とヘッドハンティング会社の情報漏えい事件。そんな中、陣川が恋心を抱くのが、美奈子の勤務先の女性社長・沙織。聞けば陣川は、美奈子が入社した際に付き添いで来て以来、挨拶と称して度々会社を訪れ、沙織を食事に誘っていたらしい。事件解決後、陣川は「お礼とお詫びを兼ねて」という名目で再び沙織を食事に誘いますが、美奈子や特命係の追及によって、彼女の“裏の顔”が明らかに。最後は「僕はあなたを見損ないました」と、陣川自ら別れを告げます。…と言っても、交際していたわけではないのですが。最後はやはり、花の里で泥酔する陣川で幕を閉じます。

 

陣川の恋愛に的を絞って振り返ってきましたが、これまでの“陣川登場回”は、どちらかといえばコミカルな印象。しかし今回は、これまでのイメージを一変させるような、陣川のシリアスな一面があらわに!?
今回、陣川が恋するお相手はコーヒー店を営む矢島さゆみ(黒川智花)。果たして、どういうきっかけで出会い、恋に落ちるのか! さらに陣川の身に何が起きるのか? 衝撃の展開にご注目ください!

相棒シーズン14
第12話「陣川という名の犬」
ゲスト:原田龍二、黒川智花
今夜9時!

<予告動画>
https://www.tv-asahi.co.jp/aibou/sphone/story/?pid=0012

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【第19回】過去にこんなセリフが! 伊丹憲一の名言珍言11選!

投稿日:2016年01月13日 15:09

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【第19回】
過去にこんなセリフが! 伊丹憲一の名言珍言11選!

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今夜9時放送の第11話「共演者」で、意外な一面を垣間見せる伊丹憲一(川原和久)。今回は放送を前に、魅力あふれる伊丹のキャラクターを、セリフに注目しながら掘り下げていきます。いまだ語り継がれる“伝説の一言”から、「そんなこと言ってたの?」という意外な珍発言まで、伊丹の魅力が再発見できる選りすぐりのセリフ11選でお楽しみください!

1. 「立ってる者は特命係だってなんだって使ってやる」

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シーズン8第10話「特命係、西へ!」(2010年1月1日放送/2時間半スペシャル)で言い放った、伊丹の基本的なスタンスを物語る一言。東京と京都で起きた殺人事件を繋ぐ鍵を掴んだものの、管轄の違いから動くわけにはいかず、右京(水谷豊)たち特命係に情報を提供した伊丹。悔し紛れの一言にも思えますが、事件の迅速な解決を第一に考える、彼の本音であることも確かでしょう。

2. 「奴らを利用して手柄をいただくだけだ」

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場合によっては特命係と共同戦線を張ることもいとわない伊丹。シーズン6第5話「裸婦は語る」(2007年11月21日放送)では、右京から協力を要請され、内村刑事部長(片桐竜次)に再度の実況見分を直談判。芹沢(山中崇史)から「いいんスか? 特命係に協力して」と問われると、見出しのような発言をしたのでした。さらに、シーズン2第10話「殺意あり」(2003年12月17日放送)では、「いつものように手柄は横取りしてやります」と口にし、内村から「手柄は当然うちのもんだが、それは横取りではない!」なんてたしなめられたこともありましたが、伊丹自身には少なからず“横取り”の感覚があるようです。

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3. 「まずは足、それから経験の積み重ねによる勘、そして何より…(胸を叩いて)ここです」

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シーズン8第18話「右京、風邪をひく」(2010年3月3日放送)では、怪しいとにらんだ容疑者の女性からあっさりと自供を引き出した伊丹が、右京と尊(及川光博)を前に、意気揚々とこんな講釈をたれる一幕が。己の手柄を確信し、「部外者が邪魔しなければ、こんなもんです」とまで言っていた伊丹。しかし、実際は右京たちの捜査が、容疑者に自供を決意させたのでした。知らぬが仏。手柄を譲られたことにすら気づかない伊丹が、どこか悲しく、ちょっぴり気の毒。

4. 「何事も自分の目と耳で判断するのがモットーでして」

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自他共に認める“現場主義”の伊丹。シーズン3第8話「潜入捜査」(2005年1月5日放送/2時間スペシャル)では、刑事としてのモットーをこう語っていました。ITベンチャー企業の社長のもとに切断された腕が送りつけられてきた事件を受け、なぜそんなものが送られてきたのか社長を問い詰めたところ、「全くわかりません。青天の霹靂です」とかわされた伊丹。「昨日の刑事さんにも、そうお伝えしましたけど?」と切り替えされ、とっさに出たのがこの一言でした。ただ、この言葉はその場を取り繕ったというより、伊丹の捜査における基本方針なのでしょう。自身の足と目と耳を使って真実を追求する。伊丹の刑事としての倫理観が垣間見える一言でもあります。

5. 「人1人死んでんだぞ」

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シーズン11第11話「アリス」(2013年1月1日放送/2時間半スペシャル)に登場した、伊丹の刑事としての矜持を示すセリフ。博物館の職員が何者かに殺され、歴史的文書が奪われる事件が発生。その中には、警察庁の“不都合な成り立ち”について記された備忘録も含まれていたため、公安部に不穏な動きが。それを知った上層部から、単純な強盗殺人の線で捜査を進めるよう強いられた伊丹は、「手出さないほうがいいんじゃないっスかねぇ」と諦めモードの芹沢(山中崇史)を、「何言ってんだよ、人1人死んでんだぞ」と諭しました。同様の発言は、伊丹を主人公としたスピンオフ映画「X DAY」(2013年3月23日公開)でも見られます。さらに、「劇場版I」(2008年5月1日公開)では、弁護士会からの抗議で取り調べにストップがかけられ、「3人の人間が殺されてるんです。このまま指をくわえて見てろとおっしゃるんですか」と内村刑事部長(片桐竜次)に噛みついています。刑事として多くの死に接してきたからこそ、ひとつひとつの命の重さもまた知っている、伊丹らしい言葉と言えるでしょう。

6. 「巻かれ慣れると、案外快感だぞ」

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納得できないときには、上層部の意向に反発してとことん突っ走ることもある伊丹。しかし、シーズン3第1話「双頭の悪魔」(2004年10月13日放送/2時間スペシャル)では、朱雀官房長官(本田博太郎)の圧力で突然捜査の幕引きを迫られ、こんなセリフをはいています。また、シーズン1第12話「午後9時30分の復讐 特命係、最後の事件」(2002年12月25日放送/2時間スペシャル)では、元外務省の大物官僚・北条晴臣(長門裕之)の圧力で捜査にストップが掛けられ、「上に逆らって捜査するバカいねぇだろ。長いものには巻かれて生きるに限る」と発言。いずれもシリーズ初期、10年以上も前の言葉ですが、実際の行動を見ると、いずれも伊丹の本心ではなさそうです。

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7. 「特命係の亀山ぁ~!」

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伊丹を語る上でやっぱり外せないのがこのセリフ。亀山薫(寺脇康文)が捜査一課に在籍していた当時からライバル関係だった2人。薫が特命係に飛ばされた後は、嫌みを込めてこう呼ぶのが定番になっていました。このほかのバリエーションとして、【第16回 レギュラー登場人物7人の“あだ名”セレクション!!】でも紹介した、「亀」「亀キチ」「ジャマ亀」「亀ジャマ」「ノロマのバ亀」などがあります。伊丹がこうしていつも薫に強くあたっていたのは、むき出しのライバル心の一方で持っていた、愛情の裏返しといったところでしょうか。

8. 「あけおめコールじゃねぇだろうな」

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薫に対しては、嫌みな名前の呼び方だけでなく、掛け合いの中にも名セリフが多数存在。中でも、伊丹ファンの間で語り継がれているのが、シーズン6第10話「寝台特急カシオペア殺人事件!」(2008年1月1日放送/2時間半スペシャル)で飛び出した、この一言。走行中のカシオペア内で起きた殺人事件を捜査することになった薫から、被害者に前歴がないか調べてほしいと電話で依頼された伊丹。「なんでお前、新年早々命令してんだよ!」と反発しながらも、きっちり「謹賀新年」の絵文字付きメールで、調査結果を報告していました。

9. 「へぇ~、警部殿でもわからないことがあるんだ」

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右京に対しても、自身のスタンスを崩さないのが伊丹。面と向かって嫌みを言うことも少なくありません。その中でも、特に強烈だったのが、シーズン10第6話「ラスト・ソング」(2011年11月23日放送)で言い放ったこの一言。容疑者に自身の推理をぶつけたものの、追い詰めるに至らず、右京からも「何かが欠けているような気がします」と指摘された伊丹。しかし、この時点では、右京も犯人の動機を掴んでいなかったため、伊丹はこんな負け惜しみを口にしたのでした。

10. 「すみませんねぇ、私ら元警視殿と違って、2階級も落とされたら階級なくなっちゃうんで」

IMG_7956trimシーズン8第5話「背信の徒花」(2009年11月18日放送)では、尊に対しても強烈な嫌みを。鉄道マニア向けDVDに、5年前に自殺した国土交通省の官僚に似た男が映っていたことから、伊丹たち捜査一課に再捜査の協力を要請した右京と尊。しかし、一度結論が出ている事件だけに、下手に突っ込めば処分もありえる事案のため、伊丹たちは及び腰で、わざわざこんな一言を言って追い返します。ちなみに、この当時の階級は、伊丹が巡査部長で、尊がそのひとつ上の警部補。階級順位は下から、巡査、巡査部長、警部補なので、巡査部長の伊丹が2階級降格となると、確かに該当する階級がなくなってしまいます。

11. 「僕は君を軽蔑する」

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本当に伊丹のセリフ?と目を疑いますが、シーズン2第5話「蜘蛛女の恋」(2003年11月12日放送)で確かにこう言っています。実はこのセリフ、お見合いパーティーで知り合った女性の前で格好をつけた伊丹が口にした一言。同棲中の美和子(鈴木砂羽)が、人数合わせでお見合いパーティーに出席すると知った薫は、心配して自分も参加。その席で雅美(中島ひろ子)という女性から熱烈な好意を寄せられますが、同棲相手がいることが発覚し、雅美の親友・リカ(加藤孝子)から責められることに。その場に同席していた伊丹は、ここぞとばかりに「二股かけるなんて最低な男だな。同じ男として、僕は君を軽蔑する」と真顔で薫を糾弾したのでした。

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そして、今夜9時放送の「共演者」では、伊丹にさらなるスポットライトが! 映画の主演女優・桜庭かなえ(高橋かおり)の大ファンであることが発覚!“生の桜庭かなえ”に会うために意外な行動に出る伊丹ですが、なぜか不審者として逮捕の危機に直面してします。イタミンのコミカルな魅力が爆発するファン必見の一作を、ぜひお見逃しなく!

相棒シーズン14
第11話「共演者」
ゲスト:多岐川裕美 高橋かおり
今夜9時!
予告動画

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【第18回】相棒 元日スペシャル!! 全10回を振り返ろう!

投稿日:2016年01月01日 00:00

あけましておめでとうございます。
本年も相棒をよろしくお願いいたします。

『相棒』にまつわる知識や情報をテーマに沿ってお届け!
発信するのは、相棒フリークを自認するグループ“相棒ラボ”。
オフィシャルスタッフではないファンならではの愛ある切り口で作品の魅力をお伝えします!

【第18回】
相棒 元日スペシャル!! 全10回を振り返ろう!

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すっかりお正月恒例となった『元日スペシャル』。そこで今回は、これまでに放送された全10本の『元日スペシャル』をまとめておさらい! ストーリーやゲストはもちろんのこと、その回の押さえておきたい注目ポイントも振り返っていきます。

1. 元日スペシャルの幕開けは大量の1万円札が空から降ってくる!

2006年元日放送
シーズン4「汚れある悪戯」
ゲスト:葉月里緒奈
銀行に勤めるOL・愛梨(葉月里緒奈)が誘拐される事件が発生。犯人は“須佐之男(スサノオ)”と名乗り、身代金5億円を要求。犯人は銀行が用意した5億円をヘリに積み、指定した海辺の公園から撒くように指示。その要求をいち早く察知した右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、現場に急行。しかし、そこにはネットで現金バラ撒きの噂を聞きつけた大観衆がひしめき合っていて…!? 最後の結末も意外な展開に! ヘリによる空撮や1000名近いエキストラの動員など、大規模な撮影を敢行したスケール感あふれる一作でした。

2. ホテルという閉鎖空間で繰り広げられる極限の駆け引き

2007年元日放送
シーズン5「バベルの塔」
ゲスト:大塚寧々
視聴者アンケートでも毎回上位に食い込む人気作。大晦日の夜、右京と薫は、小野田(岸部一徳)の強引な誘いで、衆議院議員・富永(冨家規政)のパーティーに連れてこられ、富永のボディガードをさせられることに。そのパーティーでは、身辺警護を担当する元刑事の楓(大塚寧々)と富永の婚約が発表される予定。そんな中、楓の娘・はるか(佐々木麻緒)が誘拐される事件が発生! 犯人は、はるかの命と引き換えに、富永を殺すよう楓に要求!? 大晦日から年明けまでの数時間が緊迫感たっぷりに描かれました。

3. 今年で姿を消す寝台特急カシオペアで密室殺人が発生!

2008年元日放送
シーズン6「寝台特急カシオペア殺人事件!」
ゲスト:長山藍子
2016年3月で運行廃止が予定されている寝台特急カシオペアを舞台にした貴重な一作。札幌を拠点とする暴力団の拳銃密売現場を目撃した根元(柏原収史)を、北海道警まで護送することになった右京と薫。しかし、移動のために乗り込んだ寝台特急カシオペアの車内で、乗客の一人が刺殺される事件が発生。走行中の車内で捜査を開始した右京と薫は、容疑者を9人にまで絞り込むものの、裏がありそうな訳アリ人物ばかりで…!? レギュラー陣のコミカルなやり取りや、小野田と大河内(神保悟志)の対峙など、ファンサービスも満載の一作。

4. 右京が女性の“新相棒候補”と豪華客船で捜査を

2009年元日放送
シーズン7「ノアの方舟」

ゲスト:渡哲也
薫がサルウィンに旅立ち、相棒不在となった最初の放送。羽田空港での爆破事件に続き、クリスマスイブの都心で大規模な停電が発生! 環境保護団体から犯行声明文が出される中、小野田が右京のもとに法務省官房長補佐官の姉川(田畑智子)を連れてくる。法務大臣の瀬田(渡哲也)の息子が行方不明になっていて、彼が問題の環境保護団体と関係している可能性があるため、隠密裏に探してほしいという。右京が姉川と事件の背景を探り始めると、裏には思わぬ真相が!? 「新相棒が誰になるか?」という話題でも注目を集めました。

5. 捜査の舞台は京都 相棒シリーズ初の歴史ミステリー

2010年元日放送
シーズン8「特命係、西へ!」
ゲスト:檀れい
京都の呉服商・高村(山中敦史)の遺体が東京で発見された。捜査に乗り出した右京と尊が、高村が死の直前に電話をかけていたホテルを訪れると、そこには尊の学生時代の恋人・唯子(檀れい)の姿が。その後、唯子と高村に何らかの関係があることが判明し、右京と尊は改めて話を聞こうとしますが、彼女は警察の目を逃れるように姿を消してしまいます。そんな中、高村が千利休を信奉する歴史マニアであると推理した右京は、手掛かりを求めて尊と京都へ。相棒シリーズで初めて歴史的ミステリーを扱ったエピソードとしても話題でした。

6. 息子の復讐を決意した母親と右京の息詰まる攻防

2011年元日放送
シーズン9「聖戦」

ゲスト:南果歩
息子の復讐を決意した母親に扮する南果歩の熱演が強烈なインパクトを残した一作。会社員の折原(天野浩成)が、爆弾で殺害される事件が発生。容疑者として浮上してきたのは、過去に折原が起こしたバイク事故で息子を失った寿子(南果歩)。しかし彼女は、リモコン爆弾で計画的な犯罪を実行するようには到底見えない普通の女性。それでも右京だけは寿子の犯行を疑い、彼女の周囲を探ります。右京と寿子のギリギリの駆け引きと、寿子と折原の妻・夏実(白石美帆)という女性2人の鬼気迫る戦いを描き切った古沢良太の脚本も秀逸!

7. 尊が誘拐された子供たちを守るために命懸けの戦いに挑む!

2012年元日放送
シーズン10「ピエロ」

ゲスト:斎藤工
2013年10月に実施された好きなエピソードランキング『あなたが選ぶ「相棒セレクション」』で、堂々一位に輝いたシリーズ屈指の人気作。証拠品の返却で一人、オペラハウスを訪れた尊は、そこで子供たちの集団誘拐事件に遭遇。尊自身も犯人グループに連れ去られてしまいます。一方、右京は尊と連絡がつかないことを不審に思い、独自の捜査を開始。それぞれに思惑を秘めた犯人グループの中心人物を、斎藤工、吉田栄作が熱演。また、右京&伊丹の変則コンビが活躍したり、芹沢(山中崇史)が被弾したりと、思わぬ展開で最後まで視聴者をひきつけました。

8. 半世紀の時を超えて展開する壮大な謎解きミステリー

2013年元日放送
シーズン11「アリス」

ゲスト:波瑠
1955年のクリスマスイブ。元子爵の令嬢・瑠璃子(広瀬アリス)が、郊外の森で突然行方不明に。それから57年後の2012年、当時、瑠璃子と行動をともにしていた朋子(酒井和歌子)が、「ヒナギクじゃなかった。茜が危ない。あの子を助けて」という謎の言葉を遺して臨終。朋子と旧知の仲だった右京は、その言葉に不穏なものを感じ、彼女の姪・茜(波瑠)を訪問すると、実際に茜は何者かに命を狙われていることが分かり、やがて右京と享(成宮寛貴)にも魔の手が!? 数十年の時を超えた壮大なスケールの謎解きは見応え十分!

9. 享が容疑者として狙撃対象に! 右京は見えない爆弾魔と対峙

2014年元日放送
シーズン12「ボマー」
ゲスト:宇崎竜童、中村橋之助
交番の爆破現場に出くわした享は、その付近から裸足で逃げてきた少年・悠馬(大和田健介)を保護。すると、少年の体には爆弾が巻き付けられており、「JB」と名乗る男(宇崎竜童)から脅迫を受け、悠馬自身が“遠隔操作”されていることが分かる。事情を察した享は、男の指示に従わざるをえない状況に陥り、少年と行動をともにすることに。一方、右京は享の窮地をいち早く察し、見えない犯人と対峙します。右京の推理と享の行動力、2人の個性が発揮され、怒とうのクライマックスへと繋がるスリリングな一作。

10. 犯罪の神様vs特命係 右京に恋した女性の死の真相とは!?

2015年元日放送
シーズン13「ストレイシープ」
ゲスト:平岳大、石田ひかり
6歳の少年が誘拐され、生みの親である素子(川上麻衣子)が、犯人から多額の身代金を要求される事件が発生。その捜査が進められる中、動画サイトに衆議院議員の橘高(三浦浩一)が、必ず罪を犯すという不可解なメッセージが投稿されます。折しも橘高は、「犯罪の神様」と言われる男の正体を暴き、逮捕するよう警視庁に強く要請していたところ。そんな中、右京への恋心を吐露しながら自ら命を絶った女性・悟巳(石田ひかり)と一連の事件に関係がある可能性が浮上してきて…!? 狙撃の名手・日野警部補(寺島進)の再登場もオールドファンにはうれしい。

そして今夜9時、いよいよ元日スペシャルの最新作「英雄~罪深き者たち」が放送! あの本多篤人(古谷一行)と娘の茉莉(内山理名)の親子、さらに代議士・片山雛子(木村佳乃)が官房副長官となって再登場! 相棒ファンなら絶対に見逃せない、ファンでなくても楽しめる緊迫の2時間30分! 今夜9時からの放送を、どうぞお見逃しなく!

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