『相棒』にまつわる知識や情報をテーマに沿ってお届け!
発信するのは、相棒フリークを自認するグループ“相棒ラボ”。
オフィシャルスタッフではないファンならではの愛ある切り口で作品の魅力をお伝えします!
今シーズン限定の短期連載企画なので今日が最後!
今日は最終回なので特別にこのあともう1つ公開予定です!
【第5回】
衝撃の結末だった!過去の相棒最終回SP全12回
ついに今夜、最終回! そこで今回は、過去のシーズンでどんなクライマックスを迎えていたのか、各シーズンのラストエピソードをまとめてピックアップ! これまでのシーズン最終回で、いったいどんな事件や出来事が起きていたのか、一気に振り返っていきます!
衝撃の連続です!
DVD「相棒シーズン1~12」
好評発売中!
販売元:ワーナー・ブラザーズ・ホームエンターテイメント
(c)2002-2014 テレビ朝日・東映
1.特命係誕生の真相が明らかに!
シーズン1第12話
「午後9時30分の復讐 特命係、最後の事件」
(2002年12月25日放送/2時間スペシャル)
ゲスト:池脇千鶴、森本レオ、内藤剛志、長門裕之
脚本:輿水泰弘
監督:和泉聖治
初めてのシーズン化されたシーズン1は、唯一の1クール(3カ月)の放送期間。12月に放送された最終回は、前週からの前後編で、特命係誕生のきっかけともなった15年前の外務省高官・北条(長門裕之)宅籠城事件を描いています。事件の鍵を握るのは、人質の一人であり、現在は自らを「閣下」と呼ばせ、蘭子(池脇千鶴)という若い女性と2人で暮らしている北条の存在。北条による横槍が入る中、右京(水谷豊)の鋭い推理が、15年前の籠城事件の真実と現在の連続殺人の真相を解き明かしていきます。「相棒-劇場版II-」(2010年12月23日公開)でも回想シーンとして使用された右京と小野田公顕(岸部一徳)との確執が描かれた衝撃の回でもあります。この事件の後、右京は警察学校の教官に、薫(寺脇康文)は運転免許試験場に異動が命じられ、翌年10月からのシーズン2では、特命係が一旦廃止された状況からスタートすることになりました。
2.殺人鬼・浅倉の事件が一旦決着!
シーズン2第21話
「私刑~生きていた死刑囚と赤いベルの女」
(2004年3月17日放送/2時間スペシャル)
ゲスト:岸田今日子、国生さゆり、泉谷しげる、生瀬勝久、津川雅彦
脚本:輿水泰弘
監督:和泉聖治
脱獄して姿を消していた連続殺人犯の浅倉(生瀬勝久)が、記憶喪失の状態で発見されるという、衝撃のオープニングからスタートするシーズン2の最終回。大学時代の親友である薫のことすら思い出せない浅倉ですが、最高検察庁次長検事の千登勢(岸田今日子)は、1日も早く死刑を執行しようと画策します。しかし、法務大臣の瀬戸内(津川雅彦)は命令書にサインせず、死刑は先延ばしに。そんな中、浅倉が獄中自殺を遂げてしまいます。その裏には、浅倉が刑務官を殺して脱獄した際、当直にあたっていた刑務官の存在が。この後、事件は思わぬ展開を見せ、土ワイ時代から続く浅倉をめぐる事件に、一旦の決着がつくことになります。ただし、彼はシーズン3第18話「大統領の陰謀」(2005年3月16日放送)で、意外な形で“復活”を遂げます。また、この事件の後、薫は再び異動させられ、シーズン3では麹町東署捜査一係で“現場復帰”を果たすところから再始動することになりました。
3.幽霊話から事件は予想外の方向へ!
シーズン3第18話
「異形の寺」
(2005年3月23日放送/1時間30分スペシャル)
ゲスト:高橋由美子、西村雅彦、高橋惠子、津川雅彦
脚本:輿水泰弘
監督:和泉聖治
物語は薫が深夜、幽霊らしきものを目撃した公園の池でしゃれこうべを発見するというホラータッチのオープニングからスタートします。瀬戸内と知己のある尼僧・蓮妙(高橋惠子)の寺には以前から幽霊が出るという噂があるらしく、官房室長の小野田(岸部一徳)は、しゃれこうべの複顔像が、その寺にいる雀蓮(高橋由美子)という若い尼僧に似ていると指摘します。右京と薫が捜査に乗り出す中、歯の治療痕からしゃれこうべが他ならぬ雀蓮のものだという検死結果が出て…!? 事件が意外な方向に展開する一方、薫と美和子(鈴木砂羽)、そして美和子の新恋人・鹿手袋(西村雅彦)の三角関係は決着がつかず。2人の復縁は、次シリーズ以降へと持ち越しとなり、ファンをやきもきさせました。
4.警視庁内で連続殺人事件が発生!
シーズン4第21話
「桜田門内の変」
(2006年3月15日放送/2時間スペシャル)
ゲスト:田中美里、小倉久寛、高橋和也、藤木孝、戸田恵子
脚本:輿水泰弘
監督:和泉聖治
シーズン4の最終回は、警視庁内で連続殺人事件が起こるという異色のエピソード。警視庁内で青酸カリを使用した毒殺事件が二件立て続けに起こり、警察官2名が死亡するという衝撃のオープニングから始まります。毒が仕掛けられていたのは、たばことトランペットで、両方とも使っているのは強行犯係の刑事・轟木(小倉久寛)だけ。つまり犯人は轟木を狙ったものと見られるものの、動機が一向に見えてきません。監察官の韮崎(田中美里)が捜査に乗り出す中、右京はなぜ毒が二か所に仕掛けられていたのか、疑問を抱きます。クライマックスでは、右京の警察官としての矜持が爆発します。また、薫の姉・茜(戸田恵子)の大胆な計らいによって、薫と美和子の仲が完全決着。亀山夫妻誕生という大団円を迎えた記念すべきエピソードでもありました。
5.国家レベルの巨大な陰謀!
シーズン5第20話
「サザンカの咲く頃」
(2007年3月14日放送/2時間スペシャル)
ゲスト:横山めぐみ、畠中洋、大城英司、夏八木勲
脚本:櫻井武晴
監督:和泉聖治
ソフトウェア開発会社に勤める瀬沼(山崎勝之)というプログラマーが転落死する事件が発生。しかし、その証拠資料が鑑識の部屋から消えてしまいます。一方、右京と薫は、小野田からかつての部下だという公安幹部・嶋村(宮内敦士)の不審死の捜査を内々に依頼されます。捜査を進めるうち、ふたつの事件を繋ぐ存在として、塔子(横山めぐみ)という防衛省の女性職員の存在が浮上。そして、事件はやがて、警視庁、警察庁、防衛省などが絡んだ、国家規模の陰謀へと繋がっていきます。『相棒』らしい壮大なスケール感と硬派なテーマが光る珠玉のエピソード。小野田の喰えないキャラクターと暗躍ぶりも見ものです! ちなみにラストの廃墟での犯人落としのシーンは相棒史上最長のワンカット長回し約12分を記録しました。(実際の映像では回想シーンが入っていますが、現場ではワンカットで撮影しています)
6.死刑制度の在り方を問う問題作!
シーズン6第19話
「黙示録」
(2008年3月19日放送/2時間スペシャル)
ゲスト:石橋凌、かとうかず子、ベンガル、ひかる一平、林隆三
脚本:櫻井武晴
監督:和泉聖治
25年前に上司の妻子を殺害し、死刑判決を受けていた錦貴文(久松信美)という男性が獄中で病死。解剖に立ち会った右京と薫は、なぜ刑が確定してから19年もの間、死刑が執行されなかったのか疑問を抱きます。そんな中、錦の事件の捜査を担当していた刑事や検事が相次いで不審な死を遂げる事件が発生。右京と薫は、当時の裁判官の一人だった判事の三雲(石橋凌)に事情を聞きますが、彼は多くを語ろうとしません。一方、錦の父親・文忠(林隆三)は、今でも息子の無実を信じており、死刑に携わった人々を次々に葬っている犯人に感謝するという不穏な言葉を口にします。このシーズンの第1話「複眼の法廷」(2007年10月24日放送/2時間スペシャル)で、裁判員制度に一石を投じた三雲判事が再び登場。死刑制度と冤罪という重厚なテーマが描かれました。最後に小野田がつぶやく、「杉下の正義は、時に暴走するよ」という一言が、深い余韻をもたらします。相棒には色んなストーリーがありますが、これぞ社会派の相棒です。
7.二代目相棒・神戸尊が初登場!
シーズン7第19話
「特命」
(2009年3月18日放送/2時間スペシャル)
ゲスト:前田吟、苅谷俊介、日野陽仁、伊嵜充則、宮本真希、やべきょうすけ
脚本:輿水泰弘
監督:和泉聖治
シーズン7第9話「レベル4~後篇・薫最後の事件」(2008年12月17日放送)で、初代相棒・薫が卒業し、しばらく空席が続いていましたが、このシーズンの最終回で二代目相棒となる尊(及川光博)が初登場します。右京を監視するという密命を受けて異動してきた尊ですが、いざ特命係の部屋に行ってみると、肝心の右京は不在。そのとき右京は、山奥の村で暮らす直弓(宮本真希)という女性から、殺人事件を暗示するような絵が添えられた手紙を受け取り、現地で捜査を始めていたのでした。その後、尊は右京と合流して捜査に加わりますが、2人は村長の源一(前田吟)たち村の人間から煙たがられ、事件が起きているのかさえ見えてきません。特命係に赴任早々、難事件に挑むことになる尊。右京からは「君は亀山君の代わりにはなれません」と突き放されながらも、この事件を皮切りに、数年をかけて絶妙な距離感を築いていくことになります。
8.神戸尊が特命係に飛ばされた本当の理由が判明!
シーズン8第19話
「神の憂鬱」
(2010年3月10日放送/2時間スペシャル)
ゲスト:水野美紀、寺泉憲、吉満涼太、清水章吾
脚本:櫻井武晴
監督:和泉聖治
商事会社のビルから男性が転落死する事件が発生し、伊丹(川原和久)たちが捜査を開始します。防犯カメラに映った車を追うと、それは警備会社の社員の車であることが判明しますが、天下りした警察庁OB・宇田川(清水章吾)の圧力で手出しできなくなってしまいます。一方、尊は警察庁警備局時代に担当していたスピードカメラ(自動速度違反取締装置)が誤作動を多発させていることを知り、当時の部下・香(水野美紀)に事情を聞きます。しかし、香はそのことについて固く口を閉ざし、さらに男性の転落死事件とも何らかの関係があることが分かります。右京を監視するスパイとして特命係に配属されたはずの尊だったが、実はその裏には警察庁の壮大な計画があった…。それを知った尊は、自らの意志で特命係に残ることを決意。最後には右京から「ようこそ、特命係へ」と言葉をかけられ、本当の意味で2人の関係が“相棒”に変わったエピソードでした。今なお、ファンのみなさんからも支持の高い一作です。
9.特命係が国家の陰謀を暴く!
シーズン9第18話
「亡霊」
(2011年3月9日放送/2時間スペシャル)
ゲスト:古谷一行、内山理名、津川雅彦、木村佳乃、岸部一徳
脚本:戸田山雅司 輿水泰弘
監督:和泉聖治
1年半前に右京たちが逮捕した左翼過激派の元幹部・本多(古谷一行)の死刑が執行されたというニュースが流れます。しかし、獄中の元法務大臣・瀬戸内(津川雅彦)によると、本多は生きて釈放されたという。右京と尊は、事実を確認するため、本多の一人娘・茉莉(内山理名)を訪ねますが、彼女は不在で、そこには身元不明の男性の他殺死体が。右京は、殺害方法などから、本多が茉莉を訪ねてきたと確信します。その後、この事件には、衆議院議員の雛子(木村佳乃)や前官房室長の小野田までもが関わっていることが分かり、やがて右京と尊の前に国家レベルの陰謀が立ちふさがります。『相棒-劇場版II-』(2010年12月23日公開)で殉職した小野田が、生前なにをやろうとしていたのか、その衝撃の事実が明らかになっていきます。
10.神戸尊が特命係を卒業!
シーズン10第19話
「罪と罰」
(2012年3月21日放送/2時間スペシャル)
ゲスト:真野響子、浅見れいな、窪塚俊介、木村佳乃、國村隼
脚本:輿水泰弘
監督:和泉聖治
バイオテクノロジー研究所の主席研究員・郁子(真野響子)が文科省に呼び出され、娘の茜(浅見れいな)を使ってクローン人間を作っていることを認めるという前代未聞の出来事から物語がスタート。半年前に事故で亡くなった茜の幼い息子を再び産もうというのです。公になれば世界に衝撃が走るのは必至。それを知った衆議院議員の雛子や警察庁長官官房付きの長谷川(國村隼)たちは、国際的な問題になることを避けるため、事実の隠ぺいに動きます。しかし、真実を知る郁子の息子・隼斗(窪塚俊介)は、宗教的な理由から母たちに反発し、その秘密を白昼の公園で大声で暴露してしまいます。ほとんどの人は耳を貸そうとしませんでしたが、偶然通りかかった右京と尊だけは興味を抱き、独自の捜査を始めます。しかし、そんな中、隼斗が変死する事件が発生して…!? 尊も右京と対峙する行動に出て…。クローン人間の是非という冒険的なテーマに挑んだ一作。尊は、「またいつか、どこかで」という言葉を残して特命係を去りますが、招かれた先は長谷川のいる警察庁長官官房付きという衝撃の異動でした。
11.刑事の死が国際的スパイが絡む巨大な闇に繋がる!
シーズン11第19話
「酒壺の蛇」
(2013年3月20日放送/2時間スペシャル)
ゲスト:星野真里、田中圭
脚本:櫻井武晴
監督:和泉聖治
甲斐享(成宮寛貴)が三代目となった最初のシーズン。組対二課の刑事の遺体が自宅で発見され、毒キノコを誤食したことによる死亡事故と思われましたが、疑問を感じた右京と享は独自の捜査に乗り出します。すると、彼は最近、炭素繊維を扱う企業の女性とこっそり連絡を取っていたことが判明します。右京は、その女性・いずみ(星野真里)と接触し、事情を聞きますが、彼女は何も語ろうとしません。その後、亡くなった刑事が輸出制限されている炭素繊維の国外持ち出しに関する疑惑を追っていたことが分かり、その企業こそいずみの勤める会社だと判明します。『相棒シリーズX DAY』(2013年3月23日公開)で伊丹とコンビを組むことになる岩月彬(田中圭)も登場するにぎやかなエピソード。二転三転する事件が、衝撃の結末へと繋がっていきます。
12.特命係が証人保護問題と対峙!
シーズン12第19話
「プロテクト」
(2014年3月19日放送/2時間スペシャル)
ゲスト:中村嘉葎雄、津川雅彦、阿部進之介
脚本:輿水泰弘
監督:和泉聖治
闇社会の大物・御影(中村嘉葎雄)の死刑が確定。その有罪の決め手になったのは、御影の三男の証言でした。出所したばかりの長男と弁護士の次男は、父を裏切った三男に復讐しようと動き出しますが、どうしても見つけられません。どうやら、警察がアメリカの“証人保護プログラム”に似た個人情報の書き換えを行ったらしく、それを主導していたのが、亡き元官房室長の小野田でした。御影は、同じ拘置所内で拘留中の元衆議院議員・瀬戸内に接触して、真相を確かめようとします。事態を察した瀬戸内は、右京に三男の行方を探るよう依頼します。右京と享は、別人となって姿を消した御影の三男を追って、独自の捜査に乗り出します。特命係の2人が、暗躍する闇社会や証人保護という新たな国家的問題と対峙する姿がスリリングに描かれました。
そしていよいよ今夜8時、衝撃の最終回を放送!
13.三代目相棒・甲斐享最後の事件!
シーズン13第19話
「ダークナイト」
(今夜2015年3月18日よる8時放送/2時間スペシャル)
ゲスト:鈴木裕樹、瀧川英次
脚本:輿水泰弘
監督:和泉聖治
シーズン11から相棒を務めてきたカイトですが、このエピソードが相棒としての最後の事件になります。犯罪者ばかりを狙った連続暴行事件が発生。犯人は、ここ2年足らずの間に5件も事件を起こしており、誰が呼んだか「ダークナイト」とネットでもてはやされていた。そんな中、ダークナイトの目的が一体なんなのかに興味を持った右京は、独自の捜査に乗り出します。そして、物語はシリーズ始まって以来の衝撃的な結末へと続いていきます。
<そのほかの動画>
https://www.tv-asahi.co.jp/aibou/sphone/news/?pid=0015
<予告文章>
https://www.tv-asahi.co.jp/aibou/sphone/story/?pid=0019